Black cohosh(ハーブ事典)
「ブラックコホシュ」は北アメリカ東部の原産で、
アメリカ先住民の薬草として、
ガラガラヘビに噛まれた時の解毒剤などに使用されてきました。
「ブラックコホシュ」という名前は、
薬として用いられる「根」の部分が黒いことから
名付けられたと言われています。
学名「Cimicifuga」は、
ラテン語で「虫」を意味する”cimex”と
「逃げる」を意味する”fugere”に由来しています。
「その悪臭で虫も逃げる」と言われるように、
根には独特の強い臭いがあります。
アメリカ先住民族はまた、
お産を軽くするために、
月経による心と体の不調緩和に良いことから、
別名「女性の根」と呼んでいました。
女性ホルモンと似た働きを持つ
「フィトエストロゲン」の働きにより、
更年期障害の症状の緩和にも有効です。
欧米では、更年期のホルモン補充療法などに使われています。
ホットフラッシュや動悸、めまいなどの自律神経失調、
抑うつ、婦人などの改善などに広く利用されている
「天然の女性ホルモン剤」と言われています。
シミやシワの予防などの美肌作りや、
バストアップと言った目的でも活用されています。
なお、「ブルーコホシュ」とは作用が異なるので、
混同しないように注意しましょう。