からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

ニーム

Neem

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インド原産で、ガンジーが
「奇跡の木(ミラクルニーム)」と呼んだ「ニーム」は、
古くから植物全体が生活に役立てられ、
驚くほど多様な用途に用いられてきました。
 

 
若くて柔らかい木枝は防腐効果のある歯ブラシとして、
葉の煎剤は胃潰瘍に、
葉から抽出した精油は局所の抗菌剤として使用されています。
木と根の皮のパウダーやペーストは
水虫やマラリヤ・黄胆・寄生虫の駆除に、
また果肉は泌尿器系の感染症のそれぞれ用いられます。
 
アーユルヴェーダでは、
最も強力な血液浄化剤であり、解毒剤として扱われています。
 

 
ニームの種子から抽出した油には
「アザディラクチン」という成分が含まれ、
長きに渡り「天然の防虫剤」として用いられています。
 
種子から抽出したニンニク臭を発するニーム油は
抗菌作用や抗ウイルス作用を有し、
歯肉炎や潰瘍、リウマチ、悪性の皮膚炎など、
幅広く用いられています。
 
「ニーム」には害虫を寄せ付けない効果がありますが、
人や私達が食べる農作物には害がないとされ、
逆に「ニーム」の成分が人の病気などに効くという、
まさに「奇跡の木」です。
 
 このように、インドの人々の暮らしに深く根付いた存在の
「ニーム」ですが、
その万能さや、比較的厳しい環境でも育ちやすいことから、
今では自生しているものを活用するだけでなく、
栽培する動きも広がっています。
 
また、「ニームオイル」は、
肌に適度な潤いを与え、保湿効果もあることから、
スキンケアにも用いられており、
石鹸、フェイスクリームやシャンプー、
ローションなど、様々な肌ケアアイテムに使われています。
 
なお、「ニーム」の正式名称は
「メリア・アザディラクタ(健康を与えるものという意味)」と言い、
和名は「インドセンダン」と言います。
 
 
 ニームのデータ 
  • 学  名:Azadirachta indica
  • 別  名:インドセンダン(印度栴檀)
  • 科  名:センダン科
  • 原 産 地 :南アフリカ
  • 主な成分:オレイン酸、ステアリン酸、
         アザディラクティン、
         カテキン、シトステロール
  • 主な作用:抗菌、抗ウイルス、昆虫忌避
  • 注  意:妊娠中、また妊娠を望む女性は避ける。
         小児の使用は不可。
 
 
 

おススメの使用法

肌トラブルを和らげる「ニームチンキ」のお風呂

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「ニーム」は抗菌性に優れていることから、
皮膚疾患治療にも役立ってきました。
「ニームバス」での入浴は、
全身の肌荒れの対策におススメです。
お湯を張ったバスタブに「ニームチンキ」を50㎖程度入れ、
よく混ぜてゆっくり浸かるだけです。
<ニームチンキの作り方>
密閉容器に、ハーブを容器の1/4位まで入れ、
そこに蒸留酒(ホワイトリカー、ウォッカなど)を
容器の8分目まで入れてかき混ぜる。
チンキを入れた容器は、冷暗所で保存しましょう。
 
ニームハーブティー

  

ニームのハーブティーで
体の中から免疫力がUPします。
 
温湿布

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お湯に植物の成分を抽出した
「ハーブティー」に浸して絞った布を、
筋肉の疲れを癒したり、
皮膚のトラブルを改善するために、
不調を感じている部分に当てて使います。
 
 

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