日本のハーブ
本州の東北南部より南、四国、九州、沖縄に分布する
毎年花を咲かせる多年草です。
主に海がごく近い海岸線に自生します。
日本以外では台湾にも自生が見られます。
長い軸を持った葉っぱはフキに似ており、
その表面はワックスを塗ったような光沢があるところから、
「ツヤのあるフキ(蕗)→ ツヤブキ」が転じて
「ツワブキ」となったと言われます。
また、厚みのある葉っぱから
「厚い葉のフキ→アツバブキ」に由来すると言う説もあります。
青葉独特の強いニオイと苦みが特徴で、
料理に使う時は水にさらして苦みを和らげてから調理します。
葉に強い抗菌作用を持つことから、
古くから湿布薬と外傷に利用されてきました。
「キャラブキ」とも呼ばれ、
煮物や天ぷらなどとして食べられています。
- 学 名:Farfugium japonicum
- 別 名:ツワ、カントウ、ツヤブキ、イシブキ
- 生 薬 名 :橐吾(たくご)
- 科 名:キク科
- 原 産 地 :日本、台湾
- 使用部分:茎葉、根
<主な成分>
[葉] エレモフィノリド類、アルカロイド
[根] フラノエレモフィランジオール、
アルカロイド
<主な作用>解毒、健胃、抗菌、排膿