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アンブレットシード

Ambrette seed(精油事典)

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ムスクに似た香り

 

「アンブレッド」はハイビスカスの仲間で、
インドなどの熱帯アジア原産の植物です。
アンブレットの精油はムスク(麝香)に似た香りがすることから、
天然の植物由来のムスク代替の香りとして使われています。
 
 

アンブレットシードとは

 
アンブレットは、ハイビスカスの仲間で、
インドなどの熱帯アジア原産の植物です。
 
ムスクの代替品として
種子のエッセンシャルオイルは
「ムスク(麝香)」に似た香りがします。
 
「ムスク(麝香)」は
歴史の中であらゆる香水の必須材料として使われ、
媚薬として使われることもありました。
「ムスク」とは、雄のジャコウジカの腹部にある
香嚢を切り取ったものを原料としていましたが、
麝香採取のために、
ジャコウジカが大量に殺され絶滅の危機に瀕しています。
1979年からは「ワシントン条約」によって
商業目的の国際取引は原則禁止されたこともあり、
現在、天然のムスクは入手出来ません。
麝香様の香りを持つもの、もしくは「合成ムスク」が使用されています。
因みに、人工香料を使用した「合成ムスク」は
総じて「ホワイトムスク」と呼ばれています。
ムスク様の香りを持つ「アンブレットシード」の精油は、
ムスクの代替品として、香水の原料として利用されています。
 
食品の香りづけに
「アンブレット」の種子は
世界各地であらゆる用途で活用されています。
エジプトでは口臭予防や、
牛乳と混ぜた乳液が痒み止めにも使われています。
薬草学や民族的伝統では、
消化不良、神経性の消化不良、痙攣の緩和に使われています。
その他、食品としても利用されており、
アジアではスパイスとしてや、
アラブではコーヒーと混ぜて飲む習慣があると言います。
また、酒類やソフトドリンク、お菓子などの食品の香りづけにも
利用されています。
 
 

香りの特徴

 
香りの特徴
【スパイス系】
ムスクに似た、華やかさのある妖艶な香り
ノート トップ~ミドルノート   香りの強さ
 
古くから女性の魅力を引き立たせるために用いられている
「ムスク」の香りに似ており、深く芳醇な高級感を漂わせます。
ムスクの香りを持つ植物は少なく、貴重です。
 
精油単体でも良い香りがしますが、
ブレンドして使うことで
幅の広いムスク系の香りを楽しむことが出来ます。  
 

精油の働き

アンブレッドシードの甘やかな香りは、
媚薬として使われることがありました。
リラックス効果も高く、
高ぶった神経を鎮めてくれる働きもあります。
 
体がほてった時などには、熱を発散させて、
むくみの解消にも役立ちます。
 
また「アンブレットシード」には、
「エストロゲン」の分泌が促す働きがありますので、
女性ホルモンが本来持っている皮膚の老化防止など、
様々な効果が期待出来ます。
 
精油の働き
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 ・気持ちを前向きにする
 ・不安を解消する
 
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 ・むくみを改善する
 
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 ・ほてりや炎症を抑えてくれる
主な作用
  強心、強壮、神経強壮、鎮痙、消臭、抗炎症、
  防虫  など
主な成分
  酢酸ファルネシル、ファルネソール、
  アンブレットライド、酢酸デジル、
  酢酸ドデジル、ネロリドール
 
 

精油のデータ

  精油データ 
  • 学   名:Abelmoschus moschatus
  • 科   名:アオイ科
  • 原 産 国:インド
  • 抽 出 部 位:種子
  • 精 油 の 色:淡黄色
  • 精油製造法:水蒸気蒸留法
  • 相性の良い精油
     ネロリ、サンダルウッド、パチュリ、ベルガモット、
     イランイラン、サイプレス、ローズ、マンダリン、
     クラリセージ、バニラ、ベンゾイン、カルダモン、
     オークモス、クローブ など
  • 注意事項
    ・非常に酸化しやすいため、冷蔵庫で保管する
    ・妊娠中・授乳中は使用を避ける