Cistus（精油事典）
ムスクを思わせる甘い香り
シスタスは、ヨーロッパ・地中海沿岸地域、ポルトガル、モロッコ、
中東、カナリア諸島にあり、岩の多い乾燥した場所に自生しています。
美しい花を咲かせることから欧米では広く栽培されている花木の一つです。
古くから神聖な儀式などで薫香としても使われた香りです。
シスタスとは
「シスタス」の和名である「ゴジアオイ(午時葵)」は、
午時(正午)頃に開花し、
アオイに似た花を咲かせることに由来しています。
このような花の咲き方なので、
「私は明日死ぬだろう」と言う花言葉が充てられています。
しかし、木全体としては次から次へと花が咲くので
ヨーロッパでは庭木として人気のある樹木です。
ガム状になった琥珀色の樹脂は「ラブダナム」と呼ばれ、
世界最古の天然芳香剤の一つとされています。
粘性が強く、石のように見えることから、
「ロックローズ」とも呼ばれています。
香りの特徴
深みのある樹木の香りで、
一説にはムスク（麝香）のような香りと称されることもあります。
「シスタス」の芳香成分は300以上あり、
実際はとても複雑な香りをしています。
精油の働き
ムスク（麝香）を思わせる甘い香りが特徴で、自律神経に働きかけ、
ストレスや緊張を解く手助けになります。
また、安心して眠れる役にも立ち、瞑想用にも使えます。
香りが強いので、ほんのり香るくらいで使って下さい。
抗菌作用や抗ウイルス作用があるので、
風邪の引き始めなどで、喉が痛い時や鼻が詰まってしまった時に
「シスタス」の蒸気を吸入して手当して下さい。
古来より皮膚の不調を治療する薬草として使われてきました。
殺菌や抗菌作用があるので、ニキビや吹き出物のケアに利用出来ます。
また、収斂作用と皮膚の再生を促す効能があるので、
多くの化粧品の香料として用いられています。
精油のデータ
おススメ使い方
芳香浴
