ハーブ
「浸剤」と「煎剤」は呼び方が専門的ですが、
ハーブティーと同じ作り方をすることからも分かる通り、
ハーブティーの一種です。
ですから、もちろん飲むことも出来ます。
ハーブティーとして飲用するだけでなく、
濃く抽出したものを「入浴剤」としてお風呂に入れたり、
タオルなどに浸して「湿布」にしたりすることも出来ます。
ハーブの「水溶性」の有効成分を使う場合にとっても簡単に作れ、
かつ様々に使える材料です。
浸剤には「温浸剤」と「冷浸剤」があります。
温浸剤(Hot Infusion)
熱湯を用いて作る浸剤です。
発汗作用などを求める時に用いる方法です。
浸剤の作り方
浸剤とは、熱湯でハーブの有効成分を抽出したものです。
熱湯を入れて飲むハーブティーと同じです。
長期間の保存には向かないので、使う分だけ作るのが理想です。
<材料> 500cc分
- ドライハーブ :約10g
- 熱湯 :500cc
- ティーポット
- 保存容器
<作り方>
1.ティーポットにドライハーブと熱湯を入れます。
2.蓋をして10分程おきます。
※ ハーブの種類によって多少抽出時間が変わります。
3.保存容器に浸剤を注いで、出来上がり。
煎剤の作り方
「煎剤」は、ハーブの有効成分を煮出して抽出したものです。
種子などの固い部分使ってハーブティー淹れる場合に、
煮出して作ります。
煮出して淹れたハーブティーのことを「煎剤」とも言います。
長期間の保存には向かないので、使う分だけ作るのが理想です。
<材料> 500cc分
- 水 :500cc
- ドライハーブ : 10g
- 鍋
- 茶こし、またはティーバッグ用の不織布
- 保存容器
- 計量器
<作り方>
- 堅い、もしくは大きい種や実は、
予めすり鉢などを使って潰しておきましょう。 - 鍋に水とハーブを入れ、中火にかけ沸騰させる。
軽く蓋をします。 - 沸騰したら、とろ火で10~15分間煮出します。
※ ハーブの種類によって多少抽出時間が変わります。 - 茶こしを使って保存容器に注ぎます。
ティーバッグを利用する
ハーブをそのまま水に入れずに、
ティーバッグ用の不織布に入れて抽出すると、
茶こしを使わなくていいので楽です。
煎剤が出来た後もハーブにはまだ成分が残っているので、
ティーバッグに入れたままバスタブに入れて
「ハーバルバス」を楽しむことも出来ます。
冷浸剤(Cold Infusion)
ハーブの水溶性成分を水で抽出する浸剤です。
カフェインやタンニンなど、
高温で抽出しやすい成分を抑えるための抽出法です。
抽出は冷たい水ではなく、常温でゆっくりと時間をかけて行います。
なお、硬くて水では抽出しにくいハーブは向きません。
「冷浸剤」の作り方
<作り方>
- 上記の分量を入れ、冷蔵庫で一晩浸します。
- 1.を濾したら、出来上がり。
「浸剤」・「煎剤」の使い方
「浸剤」と「煎剤」は、
ハーブの水溶性の有効成分がたっぷり含まれています。
手作りの様々なレシピに利用できます。
ハーバルバス
「浸剤」や「煎剤」は、そのままバスタブに入れれば、
ハーブの有効成分をお風呂で取り入れることが出来る
「ハーバルバス」として楽しむことが出来ます。
その際はバスタブに500㎖程の「浸剤」、若しくは「煎剤」を入れて下さい。
量はお好みで調整して大丈夫です。
ホームケア
「浸剤」「煎剤」はホームケアにも使えます。
打ち身や傷、疲れ、筋肉痛、肩こりなどの症状には、
「湿布」として使えます。
また、湿布と同じ方法でアイマスクにすることも出来ます。
自分の症状に合わせてハーブを選び、簡単にホームケアが出来ます。
スキンケアなどの材料
「浸剤」「煎剤」はスキンケア、ヘアケア、ボディーケアなど・・・
様々に利用出来ます。