からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

ミツロウ(ビーワックス・蜜蝋)

基 材 

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「ミツロウ」(蜜蝋)とは、
ミツバチが巣を作るために分泌する蝋分のことです。
 

 
英名では、
「ビーワックス」(Bee Wax)とか「ビーズワックス」(Bee's Wax)と
呼ばれています。
 
働き蜂は花の蜜を材料にして体内で蜜を合成して、
腹部にある「蝋線」という器官から蝋を分泌します。
そして、「蝋線」から分泌される「蝋」と「花粉」などを
口の中で混ぜ合わせて巣を作るのです。
つまり「ミツロウ」とは、巣そのものです。
 

 
「ミツロウ」には、
脂肪酸のバルミチン酸、ミリシルアルコール、花粉由来のビタミン、
ミネラル27種類と22種類のアミノ酸、80種類の酵素、
ポリフェノール、カロチンなどの様々な成分が含まれているため、
太古の昔から現在まで美容や医療品として使われてきました。 
 

 
ミツバチが採取した花の蜜が原材料となるため、
「ミツロウ」は甘い香りがします。
そこに、ミツバチの唾液に含まれる酵素などが混入するため、
香りにも様々な個性があります。
 

 
「ミツロウ」は、
ハチミツを取り除いた後の巣を
加圧圧縮したり、煮て溶かしたりして採取します。
 
「黄色いもの」と「白いもの」の2種類があり、
黄色いものは「未精製のミツロウ」です。
言わば「生のミツロウ」で、目の粗いフィルターで濾されているため、
ミツロウの成分が沢山含まれています。
また、活性炭なども通していないため、かなり香りがあります。
いい香りですが、香りが抑えられているものがいい人は
「精製されたタイプ(白)」を選んだ方がいいでしょう。
 

 
白いものは「精製されたミツロウ」で、
遠心式分子蒸留という方法で不純物を除去し、
溶剤は用いていません。
漂白には、活性炭を用いているタイプです。
白っぽい色になります。
目の細かいフィルターで濾して、不純物が取り除かれています。
 

 
ミツロウの使い道としては、
ロウソクやクレヨンに粘土、木工用のワックス、
革製の艶出し用クリーム、
彫刻・美術品・美術工芸品などのロストワックス、
化粧品・クリームや口紅、医療用の軟膏などがあります。