からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

マタタビ

日本のハーブ

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「猫にマタタビ」と言われるように、
猫が食べると腰を抜かすことで有名な植物です。
蔓性の植物で、周囲の樹木などに巻きついて成長し、
長さは10mにまで伸びることもあります。
 
雌雄異株で、雄株には雄蕊だけを持つ雄花を、
両性株には雄蕊と雌蕊を持った両性花を咲かせます。
夏に梅の花に似た白く小さな花を咲かせることから、
別名「夏梅」とも呼ばれています。
 
 
蕾の時期や開花前に
「マタタビアブラムシ」という昆虫が卵を産み付けると、
虫が寄生して果実「虫癭果」(ちゅうえいか=虫瘤)が出来ます。
この果実を熱湯で処理して乾燥させたものが
生薬の「木天蓼」(もくてんりょう)です。
 
古くからこの虫瘤には薬効があるとされ、
神経痛や冷え性、リウマチなどに
マタタビ酒や煎じ液で利用されてきました。
疲労回復効果もあるため、
乾燥させた葉や蔓は入浴剤として用いられたりもします。
 
  • 学  名:Actinidia polygama
  • 別  名:夏梅、猫なぶり
  • 生 薬 名 :木天蓼(もくてんりょう)
  • 科  名:マタタビ科
  • 原 産 地 :日本
  • 利用部位:果実(虫癭果)、葉
  • 主な成分:マタタビラクトン、
         アクチニジン、ポリガモール
  • 主な作用:強壮、鎮痛、消炎、利尿、健胃、血行促進