からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

コリアンダーシード

Coriander(スパイス事典)

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「コリアンダー」という名前の由来は、
ギリシャ語で虫を意味する「コリス(Koris)」が語源です。
ローマの博物学者プリニーが、
この植物の葉がナンキン虫の香りに似ているとして
「コリアンダム」と命名したのが最初だと言われています。
昔から世界的に「虫のニオイ」だと思われていたようです。
 
 

スパイスの特徴

香り・風味の特徴
香りの特徴
柑橘系の爽やかな香り
 
 種子にはほのかに柑橘系の香りがあり、
 甘みも有しています。
 穏やかな香味なので、
 使いやすいスパイスと言えるでしょう。
 葉よりも甘くマイルドな味なので、
 葉の香りが苦手な人にもおススメです。
 
健康効果
紀元前1500年頃のエジプトの古文書
『エバース パピルス』にも記録があります。
医学の父と呼ばれるヒポクラテスが薬として用いたことから、
ヨーロッパ中に広まりました。
 
「コリアンダーシード」に期待される一番の効能は、
「健胃」と「整腸」です。
胃のもたれやムカムカを感じた時に
お茶として飲むのがおススメです。
 
また、体内の老廃物が排出されるため、
デトックス効果も期待出来ます。
 
データ
Data
  • 学  名:Coriandrum sativum
  • 別  名:コエンドロ、シラントロ、
         [葉だけを指して]
         香菜、パクチー、カメムシソウ  
  • 科  名:セリ科
  • 原 産 地 :地中海沿岸
  • 使用部位:葉、種子(植物学上は果実)、根
 
 

美味しい利用方法

アジアでは、料理の香りづけや飾りに
葉(パクチー・香菜)の利用が目立ちますが、
ヨーロッパでは、種(シード)の方が主流です。
 
「コリアンダーシード」は香りに甘さがあるので、
焼き菓子の生地に混ぜたり、ミルクや紅茶に入れて煮立てたりと、
デザートやドリンクの香りづけにもおススメです。
桃や洋梨にパウダーを一振りすると、
甘味が際立ち果実本来の風味を味わうことが出来ます。
ピクルスやビールなどの香りづけにも使われています。
 
インドではカレーに欠かせないスパイスの一つになっています。
カレーやカレー風味の炒め物、スープに使うのが一般的です。
アフリカや中東、中南米では挽肉料理やソーセージ、豆の煮込みに
ヨーロッパではピクルスやマリネ、オーブン料理に使われることが多く、
ギリシャ起源の仏冷製料理「ア・ラ・グレック」には欠かせません。
メキシコ料理の「サルサソース」にも欠かせません。
 
ホール
パウダー
 黒ずみがなく、
 明るい薄茶中心のものを
 選ぶとよい。
 1粒に種が2つ入っている。
 カレーパウダーの主材料。
 カルダモンやクローブ、
 シナモンなどとともに
 焼き菓子に入れることも。
 
 

関連事項

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コリアンダー
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パクチー
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コリアンダーティー
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コリアンダー精油
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栽 培