精油(エッセンシャルオイル)
精油成分の一部には、
皮膚表面から精油成分が浸透した時点で、
皮膚組織や末梢血管を直接刺激し、
炎症、紅斑、かゆみなどの反応を起こすものがあり、
これを「皮膚刺激」と呼んでいます。
精油の「皮膚刺激性」の強さは、その種類によって異なります。
以下の表は、精油を「皮膚刺激性」の強さに応じて
大きく5つに分けて分類したものです。
エッセンシャルオイル(精油)名 | |
激烈なもの アロマテラピー用として 用いるべきではありません。 |
ホースラディッシュ(わさび) |
マスタード | |
非常に強いもの アロマテラピー用として 用いるべきではありません。 |
オニオン |
ガーリック | |
ケード | |
テレビン | |
マッソイヤ | |
強いもの 皮膚への使用は不向き |
クローブ・バッド |
シナモン・リーフ | |
タイム | |
比較的強いもの | カンファー・ホワイト |
セージ | |
レモングラス | |
ペパーミント | |
フェンネル・スイート | |
比較的弱いもの | アンジェリカ・ルート |
イランイラン | |
イランイラン・エクストラ | |
エレミ | |
オレンジ・スイート | |
カモミール・ジャーマン | |
カモミール・ローマン | |
キャロット・シード | |
クラリーセージ | |
グレープフルーツ | |
コリアンダー | |
サイプレス | |
サンダルウッド・インド | |
サンダルウッド・オーストラリア | |
シダーウッド・アトラス | |
シダーウッド・バージニアン | |
シトロネラ | |
ジュニパー・ベリー | |
ジンジャー | |
スペアミント | |
ゼラニウム | |
ゼラニウム・ブルボン | |
チュベローズ・アブソリュート | |
ティートゥリー | |
ナツメグ | |
ニアウリ | |
パイン(spinus sylvestris) | |
バジル | |
パチュリー | |
パルマローザ | |
プチグレン | |
ブラックペッパー | |
フランキンセンス(乳香) | |
ヘリクリサム(イモーテル) | |
ベルガモット | |
ベルガモットFCF | |
ベンゾイン | |
マートル | |
マヌカ | |
マンダリン | |
メリッサ・トゥルー | |
メリッサ・ブレンド | |
ヤロウ | |
ユーカリ | |
ユーカリ・シトリオドラ | |
ユーカリ・ラジアータ | |
ゆず | |
ライム | |
リツェアクベバ | |
リナローウッド | |
レモン | |
ローズ・アブソリュート | |
ローズ・オットー | |
ローズマリー | |
弱いもの | カユプテ |
カルダモン | |
ジャスミン・アブソリュート | |
ネロリ | |
マージョラム・スイート | |
ミルラ(没薬) | |
ラベンダー・フレンチ | |
ラベンダー・ハイアルト | |
ラベンサラ | |
ローズウッド |
「激烈なもの」「非常に強いもの」(一番上と2番目)に
分類されている精油は、
そもそも「工業用原料」として生産され、流通しているものです。
こうしたものは
アロマテラピー用に使用すべき精油ではありませんので、
一般の消費者向けに販売されるべきものではありませんが、
近年アロマテラピーの普及と精油の需要の高まりに伴って、
知識のない流通業者が業界に参入し、
インターネット上などで販売されているのを見かけることがありますので、
十分注意して下さい。
さすがに
「ホースラディッシュ」「マスタード」の2つの精油が
一般向けに販売されているのは
これまで見かけたことがありませんが、
「ガーリック」や「ケード」など
「非常に強いもの」に分類されるものは、
現在でもインターネット上で販売されているようです。
こうした精油を一般向けに販売しているお店は
信頼出来る業者ではないと判断しても
差し支えないのではないでしょうか。
「強いもの」(上から3番目)に分類されているものも、
キャリアオイルで低濃度に希釈すれば、
多くの場合強い刺激が生じることはありませんが、
やはり皮膚への使用には不向きです。
但し、上記の表はあくまでも一般的な目安です。
人によっては「弱いもの」に属する精油であっても、
お肌に合わず刺激を感じて赤くなったり、
ヒリヒリしたりする場合があります。
特に肌の弱い方が初めての精油を使用する場合は、
少量を腕の内側につけて放置する
「パッチテスト」を行ってから使用すると安心です。