からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

ゼラニウム

Geranium(精油事典)

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心身のバランスを整え、不調をサポート

 
 
「ゼラニウム」には200種類以上あり、
観賞用にも沢山栽培されています。
観賞用によく見かける「ゼラニウム」は、
厳密に言うと、
精油に使われる「ゼラニウム」とは違う属科に属します。
 
ヨーロッパでは、
古くから厄除けとして「ゼラニウム」を庭に植える習慣があり、
その愛らしい花と芳香で人々を癒やしてきました。
精油は「ローズゼラニウム」とか「ニオイゼラニウム」などと言われ、
17世紀には、香水の原料として重宝されてきました。
 
 

精油の主産地

 
精油の主産地は、
エジプト、レユニオン島、アルジェリア、モロッコ、
フランスなどです。
レユニオン島が主産地のものを特に「ゼラニウム・ブルボン」、
エジプト主産地のものを「ゼラニウム・エジプト」と言います。
産地が違うと土壌の状態や天候が違うため
含まれる成分が変わってくることが多いので、
作用と香りが違いが出てきます。
 
「ゼラニウム・ブルボン」は、
フランスの海外県・レユニオン島の原産または
プランテーションされたもので、
レユニオン島の旧名ブルボン島から名づけられた通称です。
よりクリアで、ローズ調が際立っています。
一方、「ゼラニウム・エジプト」は名前の通り、エジプト産。
柔らかく優しい感じです。
 
 

香りの特徴

 
香りの特徴
【フローラル系】
ローズに似たハーバルな香り
ノート ミドルノート   香りの強さ
 
「ローズ」のような華やかな香りであるため、
「ローズ」の代用品としても広く使われてきました。
現在でも、香水や石鹸など非常に多くの芳香を模造するのに
使用されています。
 
 

精油の働き

心への作用

(抗うつ作用、バランス作用、女性ホルモン調整)
「ゲラニオール」、「シトロネロール」や「リナロール」など
鎮静作用が期待出来る成分が多いため、
メンタルケアに役立つと考えられており、
また自律神経のバランス調整効果により、
ストレス性の不調にも効果的と言われています。
ホルモン分泌調整作用により、
女性特有の症状や様々な更年期症状の緩和にも
役立つと言われています。
 

身体への作用

(抗菌・抗ウイルス、抗真菌*虫除け、強壮、皮膚再生作用など)
皮膚に対しても、皮脂バランスの調整作用があり、
乾燥肌もオイリー肌もタイプを問わずに使うことが出来ます。
 
また、ゼラニウムに含まれる「シトロネロール」という芳香成分は
虫が苦手とする成分であるため、虫除けにも効果的です。
ユーカリなどとブレンドして、
手作りの虫除けのアイテムを作ってみてはいかがですか?
 
抗菌・抗ウイルス作用を活用して
空間に拡散させたり、衣類やハンカチにスプレーして
使用するのもおススメです。
 
 
 
精油の働き
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 ・沈んだ気分を和らげ、明るく盛り上げる
 
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 ・ホルモンバランスを整え、
  月経前緊張症、更年期障害の症状を
  和らげる
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 ・皮脂のバランスを整える。
  湿疹、火傷の痛みや炎症を和らげる
作  用
  強壮、去痰、血行促進、抗カタル、
  胆汁分泌促進、免疫調整
 
主な成分
  シトロネロール、ゲラニオール、
  リナロール、蟻酸シトロネリル、
  イソメントンなど
 
 

精油のデータ

  精油データ 
  • 学   名:Pelargonium graveolens
          Pelargonium odoratissmum
  • 別   名:ニオイテンジクアオイ、
          ローズゼラニウム、
          ゼラニウムブルボン
  • 科   名:フウロソウ科
  • 主 な 産 地:アルジェリア、伊、仏、西、南ア、
          仏領レユニオン島、マダガスカル、
          モロッコ、エジプト
  • 抽 出 部 位:葉
  • 精油製造法:水蒸気蒸留法
  • 精 油 の 色:明るい黄色~緑色
  • 相性の良い精油
     クラリセージ、グレープフルーツ、
     サイプレス、サンダルウッド、シダーウッド、
     ジャスミン、ジュニパーベリー、ネロリ、
     ベルガモット、ラベンダー
  • 注 意 事 項
    ・刺激性があるため、低濃度での使用がおススメ
    ・妊娠初期、分娩前後の使用は控え、
     妊娠後期、授乳期間中は半分の濃度で使用