Catnip(ハーブ事典)
ニップは「噛む」という意味で、
その名の通り、猫の大好物。
日本で猫の鉱物と言えば「マタタビ」ですが、
ヨーロッパではこちらが有名。
ハッカに似たこの香りを猫が好み、
転がって体を擦りつけることから、
この名がつきました。
ローマ時代から栽培され、
調味料や医薬品として使われてきました。
日本では「イヌハッカ」と言います。
「イヌハッカ」は
イヌが好む植物だから名づけられた訳ではなく、
イヌという言葉は昔、
似非(エセ)の意味合いで使われていました。
つまり「イヌハッカ」は、
ハッカに劣る(えせ)ハーブの語源から来ているようです。
風味や香り
猫が好む香り成分「ネペタラクトン」を含み、
多くの猫が陶酔状態になることから、
猫が酔っぱらうハーブと言われています。
よく混同される「キャップミント」(Nepeta mussinii)は、
「キャットニップ」の中の別品種です。
香りはやや穏やかで、猫を引き付けることは余りありませんが、
ラベンダー色の花が美しいため、庭の縁取りに使われることが多いです。
健康効果
乾燥させた葉を入浴剤として用いると
リラックス効果が得られます。
打撲や捻挫の際は、精油でマッサージすると良いようです。
葉と花には強い発汗作用があるので、
風邪の初期にお茶にして飲むと、
熱を下げてくれるなどの沢山の嬉しい効能があります。
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