Galbanum(精油事典)
旧約聖書に出てくる、とても古い香りの一つ
背丈のある多年草で、
滑らかな茎、光沢にある小葉を持ち、小さな花をつけます。
ガルバナムは『旧約聖書』にも登場し、
フランキンセンスと混ぜられたという歴史の古い精油です。
古代エジプトでは防腐作用と再生の念を込めて
ミルラとともにミイラに使われました。
また、フランキンセンス、ミルラと同様、
瞑想や儀式の薫香としても使用されてきました。
日本では「楓子香」(ふうしこう)という名前で知られています。
香りの特徴
「ガルバナム」は、土や樹木に近い濃厚で刺激的な香りです。
「ガルバナム」は森の地面から立ち上る香りに近いです。
現在は香水用の香料として、
オリエンタル系の保留剤に欠かせない香りです。
精油の働き
心のバランスを保ちたい時、
強烈な感情を抑えきれない時にいいと言われています。
古代から瞑想用の香料としても扱われており、
心を落ち着けて自分を見詰め直したい時にも最適です。
軽い催眠作用があるとも言われているので、
日中の活動時よりは、
夜間のリラックスタイムや就寝時に
気持ちをリセットするのに向いています。
抗炎症を持っているため、
頭痛・筋肉痛・関節炎・リウマチ・神経痛などの改善にも
用いられています。
抗菌作用や免疫向上作用を持つ成分も含まれているので、
風邪・咳・喘息・気管支炎などの緩和にも役立ちます。
女性ホルモンに似た作用があると考えられており、
月経痛や生理不順、PMS(月経前症候群)、更年期障害など、
女性ホルモンのバランスの乱れによって引き起こされる
不調の緩和にも役立つと言われています。
精油のデータ
おススメ使い方
芳香浴、沐浴、ボディー・ハンドケア、スキンケア、
クリーム、フレグランス、ホームケア