Nard(精油事典)
心身の緊張や不安を解き解す
最も古い歴史を持つ香料の一つで、
古代エジプトやギリシャ時代から利用されていました。
古代エジプト時代の香料「キフィ」の材料として、
『新約聖書』においては、
最後の晩餐の前にマグダラのマリアが
イエスの足を洗うために使った
「ナルドの香油(ナルデの香油)」としても知られています。
インドの伝統的医学であるアーユルヴェーダにおいても、
「ジャタマンシー」と呼ばれ、香料やお香の原料として使用され、
ムガール帝国の王妃は肌の若返りに用いていたと言われます。
チベットでは、育毛や髪に艶を与える精油としても
利用されていました。
香りの特徴
「スパイクナード」とか
「甘松香」(かんしょうこう)、「甘松」という和名を持つ、
甘く、土臭い香りのする精油です。
精油の働き
神経系や循環器系など、
更年期特有の動悸やめまいの緩和や予防に役立ちます。
不安やイライラを鎮めて心を穏やかにし、安眠を誘うとされています。
気分のムラがひどい時には、
「ナルデ」の大地を連想させる香りを嗅いでリラックスしましょう。
土のようなウッディーな香りのベースノートであるため、
他の精油とブレンドして使うことをおススメします。
柑橘系やフローラル系の精油と一緒に使うことで
それぞれの香りに深みが出て良い調和となるようです。