Eucalyptus globulus
オーストラリアが原産の高木で、
世界でも最も高く成長する木の一つです。
コアラが好む植物として有名です。
オーストラリアのアボリジニは、
感染症や高熱に「ユーカリ」を用いていました。
フランスには1856年に導入され、
非常に貴重な駆熱剤として評価されてきました。
スペインでは、肺結核の治療に用いられていました。
アルジェリアやシチリアでは、
「ユーカリ」をマラリア対策に植えられました。
空気を清浄してくれる植物です。
ユーカリは非常に成長が早く乾燥にも強いことから、
近年は乾燥地帯の緑化樹としても需要が高まっています。
現在では、「レモンユーカリ」を始めとする芳香のある種と、
「ギンマルバユーカリ」のような観賞用の種が主に流通しています。
また、ユーカリの精油には、抗炎症作用や抗菌作用があるとして、
医薬品としても利用されています。
神経痛やリウマチにはアロマトリートメントが、
花粉症や頭痛、鼻詰まりには蒸気吸入が良いでしょう。
虫を寄せ付けない力もあることから、
虫除けスプレーなどにも使われています。
<関連事項>
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