Artichoke(ハーブ事典)
人の背丈を超える高さまで成長するアザミの仲間で、
日本では余り馴染みはありませんが、
ヨーロッパでは初夏から夏にかけて出回るポピュラーな食材です。
「アーティチョーク」の学名「Cynara(キナラ)」は、
ギリシャ語の「cyno(犬)」から来ており、
花の周囲の棘が犬の歯に似ていることに由来しています。
歴史
地中海沿岸の原産で、
古代ギリシャ・ローマ時代より食用、薬用として利用されてきました。
中世ヨーロッパではとても高価で、
花の部分が媚薬になると信じられていたようです。
日本には江戸時代に渡来したと言われています。
夏から秋にかけてアザミのような赤紫色の大輪の花を咲かせることから、
「チョウセンアザミ」という和名でも知られています。
ハーブの特徴
味・風味
健康効果
「アーティチョーク」は非常に食物繊維を多く含んでおり、
野菜の中でもトップクラスで、
ゴボウの約1.5倍の量が摂取出来るとされています。
「イヌリン」が多く含まれていて、
この「イヌリン」には、カルシウムなどの
ミネラルの吸収を促す働きもあるとされています。
これらの食物繊維にはコレステロール値を下げ、
中性脂肪や糖の吸収を緩やかにすることで
急激な血糖値の上昇を抑えたり、
便通を良くしてくれるのでデトックス効果も期待出来ます。
更に、腸の働きに良いマグネシウムも含まれています。
ダイエットしたい方や便秘を改善したいという方には
効果的な食材でしょう。
また、カリウムが豊富です。
カリウムには、ナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、
高血圧に効果もあります。
長時間の運動による筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあります。。
利用法
食用となるのは15㎝にもなる蕾と咢の部分で、
茹でるとイモやユリ根のようなほくほくとした食感が楽しめます。
また、ユニークな形状から、ドライフラワーとして利用されています。
<ゆで方>
- 逆さにして塩水に30分程漬け、汚れを取っておきます。
- たっぷりの湯を沸かし、レモン(または酢)と塩を加えてから、芯の部分に楊枝がスッと入るくらいまで30分程弱火で茹でます。
- 上部を切り落とし、中央の花の部分を取り除いたら、食べやすい大きさにスライスし、好みのソースでどうぞ。
関連
ハーブティー |