Tonka Beans(精油事典)
桜餅の香りがする、不思議な精油
「トンカビーンズ」は
「トンカ」という樹木の種子を乾燥させたものから抽出される
桜餅の香りがする精油です。
トンカとは
「トンカ」は、中央アメリカから南米北部に自生する
マメ科の植物です。
別名「クマル」と言い、
仏領ギアナの先住民達が使用する言語を由来としています。
「トンカビーンズ」に多く含まれる「クマリン」という成分は、
この名前からつけられています。
かつては、たばこの香り付けとして使われましたが、
現在は、香水などの香料として使われています。
代表的なものにはシャネルのNO.5やNO.19があります。
お菓子の香りづけにも使われていて、
ドイツやオランダのクリスマスに欠かせない
「シュトーレン」というケーキにも、
香料としてトンカビーンズが使用されています。
香りの特徴
精油の働き
トンカビーンズに含まれる成分のほとんどを占める
「クマリン」は、
ポリフェノールの一種であり、優れた抗酸化物質であり、
病の原因になる活性酸素を除去することに役立ち、
癌や心臓病、糖尿病などの
生活習慣病の予防にも役立つとされています。
血液をサラサラにする作用もあるため、
血流を改善し、心臓病や心筋梗塞などのリスクを減らすことが
期待出来ます。
風邪やインフルエンザの予防、症状の緩和に
役立つと言われています。
また、「クマリン」は女性ホルモンの一種である
「エストロゲン」と似た働きをするため、
女性のホルモンバランスの乱れによる諸症状を緩和してくれる
効果も期待されています。
トンカビーンズの甘いパウダリーな香りは、
心を落ち着かせ、リラックスさせる効果があります。