Tansy(ハーブ事典)
古来から薬草として活用されてきた、
強い香りが特徴のハーブです。
ヨーロッパからアジアにかけての広い範囲を原産とし、
北アメリカにも野生化したものが見られます。
日本では北海道に自生していることから、
「蝦夷蓬菊」(えぞよもぎぎく)という和名を持っています。
夏になると茎の先にたくさんの黄色い花を咲かせます。
花びらが密に付いてボタンのように見えるため、
「Golden button」という英名が付けられました。
葉っぱには、樟脳のような強い香りがあり、
防虫効果に優れています。
西洋では台所の入り口に植えられ、
アリなどの虫除けに使われていました。
夏の間に咲く花は、もこもこしていて可愛らしいですので、
窓のそばで栽培されてはいかがでしょうか?
茎や葉を体内寄生虫の駆除剤に使用されていたこともありますが、
毒性があることから、
現在では、ポプリの材料にする他、虫除けなどに利用されています。
ウールや絹の染料としても活用され、
花の部分を使うと黄色に、
茎や葉はくすんだ緑色に染めることが出来ます。
ドライフラワー
茎ごと収穫したタンジーを束にして紐で括り、
逆さまに吊るして乾燥させれば、ドライフラワーが完成!
見た目に可愛らしいだけでなく、防虫効果も果たしてくれます。