基材
「精油」は、原液を直接肌につけることは
出来ません。
肌への刺激が強いことは勿論、香りを楽しむにも原液のままでは濃厚過ぎて、
リラクゼーションどころか、
気分が悪くなってしまうこともあるでしょう。
心地良く、しかも効果的に精油の効能を楽しむ
ためには、精油を希釈することが大切です。
精油の希釈濃度
希釈する時には、基材に対する精油の濃度
「希釈濃度」の管理が重要です。
安全性の観点から、
希釈濃度は「1~2%」が基本ですが、
アロマテラピーの対象者や
塗布する部位、肌質などによって、適宜、
希釈濃度を加減しましょう。
精油滴数の計算
基材の量と希釈濃度が決まったら、
実際の滴数を計算しましょう。
精油の種類により多少の差はありますが、
滴数1滴は、約0.03~0.05mlです。
[例]50mlの植物油で
2%濃度のブレンドオイルを作成したい時
50(ml)×0.02(2%)= 1(ml)
1(ml)÷0.05(ml)=20(滴)
家庭で使う時の希釈濃度の目安
一 般 の 大 人 |
顔の トリートメント |
基材の量の0.1~1.0%の
精油をブレンド |
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全身の |
基材の量の1.0~2.0%の
精油をブレンド |
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部分の トリートメント |
基材の量の2.0~2.5%の
精油をブレンド |
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局所の トリートメント |
基材の量の3.0~5.0%の
精油をブレンド |
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一 般 の 大 人 以 外 |
<1歳未満> ・ティンクチャー ・ハーブティー ・芳香蒸留水 |
基本的には
精油は使わない。 部屋での拡散に留め、 赤ちゃんの肌や体に 刺激がないように 工夫する。 ティンクチャーは、 カレンデュラ、 カモミール・ジャーマンを中心に。 |
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<1~3歳> ・ティンクチャー ・芳香蒸留水 ・ハーブティー ・右記の精油中心 |
精油の使用については、
ラベンダー、 カモミール・ローマン、 ティーツリーを メインにして、 希釈濃度は0.1~0.2%を 目安にする。 |
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<3~7歳> ・芳香蒸留水 ・ハーブティー ・右記の精油中心 |
精油は、3歳までの精油と
同様のものを。 希釈濃度は、 3~5歳は0.2~0.5%、 5~7歳は0.5~1%を 目安にする。 初めて使う場合は、 30mlの基材に2~3滴を 希釈して用いる。 |
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<7~12歳> 禁忌以外の精油は 使用可能 |
希釈濃度は、
0.5~1%を目安とし、 一般の大人の1/3~1/2 以下の濃度に調整する。 禁忌の精油を確認する。 |
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<65歳以上> 禁忌以外の精油は 使用可能 |
年齢の高い方は、
精油の制度は薄めにする。 一般の大人の1/2位で 調整する。 血圧、持病によって 避けた方がよい。 禁忌の精油を確認する。 |
キャリア選びのポイント
キャリアの特性を生かす
精油を希釈するために使う素材を
「キャリア(基材)」と言います。
「キャリア(基材)」によって、
皮膚への浸透性、滑り、使用感、
含まれる有用成分などが違います。
肌タイプや使用目的によって使い分けます。
身近な素材も利用する
身の回りにある自然素材も精油と組み合わせることが出来ます。
はちみつ、天然塩、重曹などが便利です。
手ごろな価格の基材を選ぶ
値段が張るもの、手に入りにくいものだと、
毎日の暮らしの中では実践しにくいので、
近所の薬局などで簡単に購入出来るものも利用しましょう。
精油を活かすキャリアの条件
- 植物油の場合、低温圧搾で抽出されたもので、滑りや浸透が良いもの。
- キャリアそのものに肌や体に有用な成分が含まれており、栄養価が高いもの。
- 香料、添加物などが加えられていないもの。
- 新鮮なもの。
古くて酸化したものは肌に浸けると刺激やアレルギーを起こしやすい - 精油がよく溶け、混ざりやすいもの。