アロマテラピーの歴史
フランスの軍医であったジャン・バルネ博士(Dr. Jean Valnet 1920〜1995)は
医師という立場で「精油(エッセンシャルオイル)」を医療現場に始めて本格的に導入した人物です。
ルネ・モーリスガットフォセと並んで、
近代アロマテラピーの発展に最も大きな貢献をしたのがこのジャン・バルネ博士です。
彼の業績によって、本来的な意味での「アロマテラピー」が始まったと言うことも
インドシナ戦争中(1948年〜1959年)、
当時、フランス軍医助手であったジャン・ヴァルネ博士は
通常の消毒薬が底をついた際、傷や壊疽を手当てするために、精油を代用。
そして、精油がその時代の通常の手当ての仕方よりも遥かに効果的に
感染を防ぐということを発見したのでした。
戦後、外科医としての資格を得た後も、治療に精油を使い、
初めて精神病の治療にも取り入れ成功したのでした。
1964年、彼は発見したことを『アロマセラピーの実践』というタイトルの本を
出版しました(英訳出版されたのは1980年)。
グループ分けにし、関連させアプローチしています。
この本は、主に精油を医薬品治療の代わりとして使うことに焦点を当てており、
目を見張る成果が記録されています。
フランスの影響を受けた近隣のドイツ、ベルギーでも
医師、薬剤師による「メディカル・アロマテラピー」が普及、発展しています。
こうした国々では、時にエッセンシャルオイル(精油)の内服や粘膜投与が
医師の指導の元で行われます。
これとは対照的にイギリスで発展したのが「ホリスティック・アロマテラピー」です。
日本のアロマテラピーはその導入、発展の経緯からどちらかと言うと
イギリスの影響をより強く受けていると言えます。