からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

香りを美容の分野に応用「マルグリット・モーリー」

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マルグリットモーリー ( Marguerite Maury、1895年~1968年)は、
現在では世界中で広く行われている
「エッセンシャルオル(精油)を植物油に希釈して塗布する」という手法を開発し、
世に広めた人物です。
ルネ・モーリス・ガットフォセ、ジャン・バルネと並んで
3人の「近代アロマテラピー建設者」と称されることがあります。
 
 
マグリット・モーリーは、オーストリア生まれウィーン育ちます。
第一次世界大戦中に、父親・夫・息子を立て続けに亡くしました。
失意のどん底から立ち直るため、
外科助手(看護師資格の一つ)の資格を取得します。
外科医のもとで働いていたマグリット・モーリーは、
フランスのシャバーヌ博士の著書 『芳香物質の大いなる可能性』 と出会います。
この一冊が、彼女の研究の基礎となったのです。
 
後に、ホメオパシー医のモーリーと二度目の結婚をした
マルグリット・モーリーは、
ホメオパシー(同毒療法)、自然療法、整骨療法など、
ホリスティックな研究を夫と共同で進めていきました。
またインドやChina、チベットの伝統的な医学や哲学を学び、
ホリスティック基礎の理解と精油の仕組みとを合わせ、
クライアント一人一人の体質や全身のアンバランスに合わせた
彼女独自の精油ブレンドを開発していきました。
更に、1930年代にエッセンシャルオイル精油)を植物油に希釈して塗布する
独自のトリートメント手法を開発、発展させていきます。
 
1961年にマルグリット・モーリーは研究の成果をまとめ、
『生命と若さの秘密』
(別題:『大切なもの〜若さ』 原題:Le Capital Jeunesse)を出版します。
当初、フランスではこの著書はあまり評価されませんでしたが、
1964年に英訳した『The Secret of Life and Youth』が出版されると、
イギリスで高く評価され、
「ホリスティック・アロマテラピー」が発展する基礎を作りました。