からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

ハーブを育てる~種蒔き

ハーブ栽培

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最近は、多くの種類のハーブ苗が出回っていますから、
収量が少しでもよいものは
苗を入手して栽培するのが手軽で便利です。
 
ですが、サラダに使うルッコラや、
ジェノベーゼソースを作る目的で育てるバジルなどは、
ある程度の収量が必要になるので、
プランターなどに種を蒔いて多くの株を育てるのがおススメです。
 

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種には発芽に適した温度「発芽温度」があり、
適した時期に蒔くことが大切です。
種蒔きの適期を逃さないよう、種は早めに入手しておきましょう。
 
種蒔きの適期は、一般に「春」と「秋」です。
寒さに弱いもの「春」に種を蒔いて、「秋」までに収穫・利用します。
寒さに強いもの「秋」に種を蒔いて小苗で越冬させます。
そのような物の多くは春から初夏に開花するので、
蕾が見えたら
早めに摘み取ると、長期間、葉を収穫することが出来ます。
 

 
「種蒔き」には色々な方法がありますが、
直接蒔いて育てる「直蒔き」と、
ビニールポットに蒔いて育苗する「ポット蒔き」し、
発芽してから土に定植させる場合の2種類があります。
 
移植を嫌う植物や、繁殖力の強い植物、広範囲で育てる植物は、
直接定植させる場所に種を蒔く「直蒔き」をします。
デリケートな植物の場合は、
無菌・無肥料の種蒔きに適した土で苗床を作り、
そこに種を蒔きます。
 
 

🌱 土を選ぶ

ハーブによって、種蒔きに適した土が異なります。
育苗箱で育てる場合は、
清潔で肥料分がない「バーミキュライト」がよく使われます。
「バーミキュライト」と「ピートモス」の配合土や
「ハーブの種蒔き用の培養土」を使用する場合もあります。
 
 

🌱 種まきをする

種の種類によって、3種類種まきの方法があります。
多くの場合、発芽時には光が必要なので、
土は薄くかぶせるだけにします。
厚くかぶせすぎると発芽しない場合があります
 

🌱 条まき(筋まき)

 
条まきは、土に一本の溝を作って、そこに種をまく方法です。
紙を二つ折りにして、種をのせて落としていきます。
細かい種をまく時に使われる方法です。
 例)オレガノ、ヒソップ、レモンバームなど
 
 
1.まず、プランターに用土を入れます。
  (水はけのよい土とプランターを使えば、鉢底石は不要)
 
2.用土に種を蒔く溝(蒔き溝)をつけます。
  深さは5㎜程、間隔は5~10㎜。
 
3.溝の中に種を蒔きます。
  種と種との間隔は5~10㎜。
 
4.指で溝を挟むようにして、溝を埋めるように土をかぶせます(覆土)。
 
5.覆土したら、手で押さえて落ち着かせましょう。
  種蒔きが終わったら、細かいジョウロで水をやり、
  日陰で乾燥させないように管理して下さい。
 
6.1~2週間で目が出始めるので、
  発芽が始まったら日当たりの良い場所に移動させ、
  徒長させないようにしましょう。
 
7.子葉が出揃ったら2㎝間隔位になるように間引きましょう。
 
8.間引きが終わったら、
  残った苗が倒れたりしないように用土を加えておきましょう(増し土)。
 
9.土を入れたら株の周りを抑えて落ち着かせ、水やりしておきます。
 
10.本葉が2~3枚出たら株間4㎝程に間引きましょう。
   同様に土寄せして大きくなるまで育てましょう。
 
11.株が大きくなったら、下葉から順に収穫して下さい。
 
 

🌱 バラまき

バラまきは、土にまんべんなく種をまく方法です。
種同士が重なりすぎないようにきをつけます。
「条まき」と同じように、紙を二つ折りにしたところに種をのせて
落としていきます。
 
  例)カモミール、コーンフラワー、シソ、バジルなど
 
 
1.種を全面にバラまいて間引き収穫しながら育てます。
  発芽しても間引きません。
 
2.本葉が2~3枚出たら
  中央部をすかせるように苗を株元から切り取ります。
  (切り取った苗はベビーリーフとしてサラダなどに利用して下さい)
 
3.切り取った部分に用土を足します(増し土)。
 
4.以後、必要に応じて順次間引き収穫しながら育てて下さい。
 
 

🌱 ポットまき

 
ビニールポットなどに蒔いて育苗する方法です。
生育の揃った良い苗を育ててから、プランターなどに植え付けます。
バジルなど、伸びた茎につく葉や芽を摘み取って利用する
多くのハーブに適した方法です。
 例)セージ、パセリ、ブルーマロウなど
 
 
1.ビニールポットに用土を入れます。
  (普通は鉢底ネットなどの必要はありませんが、
  用土がこぼれるようならネットを敷いて下さい)
 
2.一つのポットに5~6粒ずつ種を蒔きます。
 
3.種の上に5㎜程土を掛けます。
 
4.用土を手で押さえて落ち着かせ、水やりをします。
  芽が出るまでは日陰で管理して下さい。
 
5.1~2週間で芽が出ます。
  発芽が揃ったら1回目の間引きをします。
 
6.1ポット3本を残して間引きます。
 
7.間引いたら残した株が倒れないように、土を加えます。
 
8.土を押さえたら間引きは終了。
  水やりして、日当たりの良い場所で管理しましょう。
 
 
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🌱 定植

 
あまり大きくなり過ぎないうちに植えた方が活着しやすく、
その後の成長もよくなります。
 
 
1.植え付ける鉢に用土を半分程入れます。
  3本の苗をこのまま植えて3本立ちにします。
  (この位の大きさの苗は余り根が張っていないので
   土が崩れやすいです。手早く作業しましょう。)
 
2.苗を指で挟むようにして鉢土の上に手を置いて、
  手早く逆さまにします。
 
3.ポットから抜いて、
  土が崩れないように注意して、両手で鉢土の上に置きます。
 
4.ウォータースペースを1~2㎝残して、株元まで用土を加えます。
 
5.用土を手で押さえて落ち着かせます。
 
6.苗が根付くとグングン大きくなるので、
  必要に応じて切り取って収穫して下さい。
  茎を切り取ると下の葉脈からわき芽が伸びてきます。