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ヘンプシード(麻の実)

hempseed(スパイス事典)

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ヘンプシードとは麻の実のことです。
七味唐辛子の中に入っている一番大きな丸い粒と言うと、
ピンとくる方も多いのではないでしょうか。
雑穀類のひとつとして、
古くから日本を始め、世界中で食されてきました。
最近は、スーパーフードとして注目を浴びています。
 
 

ヘンプシードとは

歴史
中央アジアの遊牧民族が食用としていた歴史あるスパイスです。
英語名の「ヘンプ(hemp)」は、ゲルマン語に由来し、
その語源は古代に中央アジアの遊牧民で、麻と縁の深かった
スキュタイ人の用語と見られます。
 
日本での麻の実の食用としての歴史は縄文時代から。
五穀の一つとして食用に供されてきました。
七味唐辛子に欠かせないスパイスのひとつで、
いなり寿司やけんちん汁に用いられ、
カリッとした食感を楽しむスパイスとして知られています。
 

 
 
ヘンプ=大麻・・・
「ヘンプ」とはいわゆる「大麻」のことで、
花と花穂には幻覚作用があるため、
日本では栽培が規制されていますが、
スパイスとして出回っているものは
発芽止めの処理が施されているので、安全です。
 
 

美味しい利用方法

風味や香り
風味や香りの特徴
種子には爽やかな辛味が
 
 
ゴマやケシなどの仲間で、特徴のある味ではありませんが、
香ばしさとカリッとした食感が魅力。
実は生のままでは香りが薄いので、必ず煎ってから使います。
 
 

健康効果

昔から、人々の食生活を支えてきた麻の実には、
人間の身体に不可欠な栄養素が沢山含まれています。
ヘンプシードは、良質なたんぱく質、
必須脂肪酸(オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸)、不溶性食物繊維、
ビタミン、ミネラル(鉄・銅・亜鉛・マグネシウム)を
バランス良く豊富に含むので、
「スーパーフード」として紹介されることが多い食材です。
 
ヘンプシードに含まれる食物繊維のうち、
約2割は水に溶けない性質を持つ「不溶性食物繊維」です。
「不溶性食物繊維」は、
腸内ではほとんど消化されずに水分を吸収して、
元々の大きさの数倍から数十倍にも膨らみます。
これがたくさんあるとカサが大きく、
水分を含んだ柔らかい便になり、排便しやすくなります。
また、マグネシウムも水分の吸収を高める作用があり、
便が柔らかくなります。
 
ヘアケアやスキンケアにも用いられています。
 
 
麻の実(ヘンプシード)
  • 学  名:Cannabis sativa
  • 和  名:アサ(麻)
  • 科  名:アサ科
  • 原産地 :中央アジア
  • 利用部位:種子、茎
  • 利用法 :食用、薬用、産業用、クラフト用
 <注意事項>
 花と花穂は幻覚成分「テトラヒドロカンナビノール」
 を含むため規制されている。