からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

ハラペーニョ

Jalapeño(スパイス事典)

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メキシコ料理には必須の旨辛スパイス

 
メキシコを代表するチリペッパーあり、
メキシコ料理に欠かせない「ハラペーニョ」は、
その見た目から「グリーンチリ」とも呼ばれる
青唐辛子の一種です。
比較的マイルドな辛味が特徴で、
料理をスパイシーに仕上げることが出来ます。
 
 

ハラペーニョとは

大きさは親指程。
果肉は厚く、表面はツルツルとしていて、光沢があります。
生でも食べることが出来ます。
 
「ハラペーニョ」という名前は、
メキシコ南東部のベラクルス州の州都
「ハラパ(Xalapa)」が由来しています。
 
「ハラペーニョ」は、
スペイン軍がアステカ帝国(1428~1521年)を侵略する前から
栽培されていたとそうです。
 

 
アメリカにも広く普及していて、
メキシコと隣り合うアメリカ・テキサス州の町ラレドでは、
毎年、祝日である「大統領の日」の週末に、
「ハラペーニョ・フェスティバル」が開催されています。
期間中は「ハラペーニョ料理コンテスト」を始め、
目隠しハラペーニョ投げや目隠しハラペーニョ競争、
ハラペーニョ大食いコンテストなど、
ハラペーニョに関する催しが目白押しで、
数万人の観光客が訪れるそうです。
 
 

スパイスの特徴

香りや風味
香りの特徴
チリペッパーの中ではマイルド
 
食べると口の中が熱くなるような辛さがありますが、
それでもチリペッパーの種類の中ではマイルドな方で、
特に辛味が強いワタの部分を取り除いてしまえば、
ほとんど辛味を感じることがなく、
スッキリとした辛さをしています。
また、独特の香味も持ち合わせているため、
料理の旨味を引き出す効果もあります。
 
健康効果
辛味成分の「カプサイシン」は体内に入ると
中枢神経を刺激して「アドレナリン」の分泌を促すため、
脂肪分解効果があると言われています。
また、辛味によって、
料理の塩気が少なくても美味しく感じられるため、
塩分の取り過ぎを防ぎ、高血圧を予防する効果もあると
されています。
 
データ
Data
  • 学  名:Capsicum annuum 'Jalapeño'
  • 別  名:ハラペノ、グリーンチリ
  • 科  名:ナス科
  • 原 産 地 :メキシコ
  • 利用部位:果実
 <効能> 発汗、脂肪分解、食欲増進、殺菌など
 
 

使い方・代表的な料理

生で食べることも出来ますが、
日本で流通している「ハラペーニョ」はピクルスに加工されていたり、
サルサを始めとした「メキシコ料理」や「テクス・メクス料理」
(メキシコ風アメリカ料理)には欠かせない
ソースやパウダーなどの加工品になっていることが多いです。
 
ハラペーニョソース(緑色のタバスコソース)

「ハラペーニョ」を使った液体状の製品。
ピザやサラダ、揚げ物、シーフードなどにかけても美味しいです。
パスタのソースやサルサソースなどに混ぜて、
ピリ辛のソースを作るのもおススメです。
 
「サルサ・ロハ(赤いサルサ)」は、ハラペーニョに
トマト、オニオン、コリアンダーなどで作った、
タコスやトルティーヤには欠かせないソースです。
 
ピクルス(酢漬け)

「ハラペーニョ」をオニオンやニンジンと一緒にピクルスにした
「ハラペーニョ・エン・エスカポエーチェ」が有名です。
細かく刻んでサルサソースやタルタルソースなどに混ぜても美味しいです。
 
ハラペーニョパウダー

「ハラペーニョ」で作ったパウダーは、
通常の唐辛子よりも優しい辛さなので、
少しスパイシーにしたい時に使うと美味しく頂けます。
サルサソースやピザにかけたり、
カレーやスープの味付けなどに加えてみても美味しいです。
 
生のハラペーニョ

ハラペーニョの中にチェダーチーズや挽肉などを詰めて揚げた
「ハラペーニョホッパー」が酒のつまみにピッタリ。
ベーコンで巻いてからオーブンで焼いたり、
パスタの具材として使ったりしても美味しいです。