Fennel(スパイス事典)
もっとも古くから栽培されているハーブの一つです。
種子は、緑がかった褐色で、長さ1㎝程の楕円形をしています。
くっきりとした筋があるのが特徴です。
表面が平らなものや、ややふっくらと膨らんだものがあります。
「フェンネル」の種子には、
消化を助け、口臭を消す効果があるとして、
インドでは食後に口直しとして噛む習慣があります。
日本のインドレストランにはレジ横のお皿に必ず置いてあり、
4~5粒ススメられます。
「アニス」に似た甘い香りと若干の苦みがあり、
魚料理によく利用されます。
英語名の「フェンネル」は
茎が黄緑で枯れたように見えることから
ラテン語の「フェヌム(Foenum=枯草)」に由来しています。
「スターアニス」を「大茴香」と呼ぶのに対して、
「フェンネル」は「小茴香」と呼ばれています。
おいしい利用法
「魚のハーブ」と言われ、
魚との相性が良いので、魚料理全般に応用出来ます。
南イタリアの伝統的なパン「タラッリーニ」は、
フェンネルシードを使った爽やかな固焼きパンで、
ワインにもよく合います。
クラムチャウダーなどに
すり潰したフェンネルを少量かけると、
ちょっとしたアクセントになります。
また中華のミックススパイスの「五香紛」や
「カレー粉」の原料に使われることがあります。
健康効果
消化を促し、体内のガスを排出する作用から、
便秘の緩和が期待出来ます。
「ダンディライオン」とブレンドすると、
腸内環境を整える作用が更にアップします。
また精油成分の「トランスアネトール」には、
去痰や鎮咳作用もあるといわれています。
おススメの使用法
温湿布で便秘解消
ハーブを濃く煮出した抽出液に
タオルを浸して絞った「温湿布」をお腹に当てましょう。
火傷に注意して下さい。
関連事項
ハーブ |
スパイスティー |
精油 |