からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

ニガウリ(苦瓜)

日本のハーブ

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夏バテ解消や風邪の予防に効果を発揮すると言われる「ゴーヤ」は、
沖縄県民の長寿を支える健康食として注目を浴び、
今では夏野菜の定番となっています。
 
沖縄県では古くから「ゴーヤー」と呼ばれていますが、
これは沖縄での呼び名で、本来は「ツルレイシ」という植物名です。
「苦瓜」(にがうり)という名は、
果肉が苦いことから名付けられました。
英名の「bitter melon」も、
苦い瓜(苦瓜)の直訳が名前の由来となっています。
 
日本に伝わったのは江戸時代と言われ、
九州や沖縄で栽培が始まりました。
 
病害虫に強く栽培しやすいことから、
最近は、ゴーヤーを軒先に植え、
葉の茂った蔓で「緑のカーテン」を作って日除けにしつつ、
夏の厚い時期に収穫出来るということで
人気が高まっていますね。
 
 
風味や香りの特徴
果肉と果皮には強烈な苦みがある
但し、熟すと苦味は消える
 
 
ゴーヤーには特有の苦味があり、その苦味が持ち味でもあります。
この苦味は品種によって
強い物からあまり感じないくらいのものまであり、
イボが少ないものや色が薄い物の方が
苦味が少ない傾向にあります。
 
近年は「アップルゴーヤ」のように、
苦味の少ない新品種が続々と開発され、
毎日の食卓に取り入れやすくなっています。
 
 
ニガウリは、βカロテンを始め、各種ビタミン類も豊富に含んでいます。
ビタミンCはトマトの5倍以上含まれています。
βカロテンは油との相性が良く、
炒め物などで食べることで効率よく吸収されるので、
夏バテしやすい時期に栄養を採るには非常に適した食材と言えます。 
 
ニガウリの独特の苦味は
果皮に含まれる成分「モモルデシン」によるものです。
「モモルデシン」は、胃の粘膜を保護し、
大脳の中枢神経を刺激して食欲を増進させる効果があります。
更に、血糖値やコレステロールを低下させる効果があると
言われています。
また、解熱や利尿作用、駆虫作用があるとも言われています。
 
  • 学  名:Momordica charantia
  • 別  名:バルサミーナ、ゴーヤー、ツルレイシ
  • 生 薬 名 :菖蒲根
  • 科  名:ウリ科
  • 原 産 地 :アジア東部
  • 使用部分:根茎
 <注意事項>
  多量に服用すると吐き気を催します。