からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

ローズ

Rose(ハーブ事典)

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「ローズ」はヨーロッパやアジアの原産で、
古くから人々に愛されてきた植物です。
様々に品種改良された結果、
今日ではその品種は世界に2万種類以上あると言われています。
 
 

歴史

 
ローズは古代から、肌を若々しく保つハーブとして知られています。
古代ギリシャのヒポクラテスの著書には
ローズを使用した治療法が書かれ、
ローマ人は花弁を風呂に入れて楽しんだり、
料理や美容に利用していました。
あのクレオパトラも、
ローズの花弁を満たしたお風呂がお気に入り出たそうです。
 
 

効能や効果

 
ローズの香りは、
神経過敏を鎮め、幸福感や穏やかな気持ちなどをもたらしてくれる他、
女性ホルモンのバランスを整え、PMS(月経前症候群)や更年期障害など、
女性特有の不調を緩和してくれます。
 
また、主成分のタンニンには、
たんぱく質に作用して炎症を鎮める「収斂作用」があり、
口の中や喉の粘膜を整える他、消化器系の不調を緩和したり、
肌を引き締め、潤す働きがあるなど、様々な場面で役立てることが出来ます。
 
ローズのデータ
  • 学   名:Rosa rugosa、Rosa gallica 他
  • 科   名:バラ科
  • 原 産 地:東アジア(チベット、ミャンマーなど)
  • 使 用 部 位:花
  • 香り・風味:甘く上品な香り
  • 用   途:料理、お茶、美容健康、クラフト など
  • 主 要 成 分:精油(シトロネロール、ゲラニオール、
          フェニルエチルアルコール)、タンニン、有機酸
  • 主 な 作 用:心身のリラックス、美肌(肌の引き締め)、
          下痢予防、口腔内の炎症修復
  • 注   意:特に知られていない
 
 

ローズの種類

 
現在、バラは4万種以上もの品種があると言われています。
しかし、ティーやアロマテラピーに用いられるバラはわずか数種で、
「オールドローズ」と呼ばれる古くから栽培されているものです。
ガリカ、ダマスク、ハマナス、ドッグなどの種類です。
 
日本原産の「ローズ(バラ)」としては
「ノイバラ」「テリハノイバラ」「ハマナス」の3種類の原種が
知られています。
 
🌹 ダマスク種
 トルコが原産と言われ、 十字軍の兵士達が
 シリアの古都ダマスカスから西欧に伝えたと言われています。
 「ダマスクローズ」は香りが良く、
 精油の「ローズオットー」や「ローズウォーター」などを作るのに
 最上の種です。
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アブソリュート
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オットー
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ローズウォーター
 
 
🌹 ガリカ種
 生薬として用いられ、
 別名「アポテカリーローズ」(薬屋のバラ)と呼ばれていた種。
 唯一ヨーロッパ自生の赤いバラで、
 紀元前には宗教上神聖な植物として栽培されていました。
 
 
🌹 ルゴサ種(ハマナス)
 「ハマナス」は日本原産のバラで、北日本の海岸に自生しています。
 鮮やかな紅色の花は直径5~10cmで、一重咲き。
 花の後に出来る丸い果実を梨に見立てたことから、
「浜梨」と呼ばれるようになり、
 それが転じて「ハマナス」になったと言われています。
 
🌹 ケンティフォリア種
 「ケンティフォリア」とは、100枚の花びらと言う意味で、
 重なり合った花弁の奥には
 ダマスク種に似たバラらしい香りがあります。
 溶剤抽出法で取り出した精油は「ローズアブソリュート」と
 呼ばれます。
 
 

おすすめの使い方

ハーブティー

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スキンケア・ヘアケア

ローズウォーター
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バス
 
芳香浴