ハーブ・スパイス料理
ハーブには「使用部位」と言って、
食用として使える部位と、そうでない部位があります。
植物に含まれる様々な成分は部位によって異なり、
中には食用に適さないものや、
妊娠中など、特定の方には避けて頂きたい成分も含まれています。
そのため、食用のハーブには、必ず使用部位が指定されています。
この点が食用でない園芸種と大きく違う点です。
リーフ(葉・葉茎・花穂) |
沢山の種類があり、個性的な香りのものや、苦味の強いものもありますが、
葉には爽やかな香りを持つものが多くあります。
生のまま使う「フレッシュタイプ」と乾燥させて使う「ドライタイプ」があり、
爽やかな香り、味わいが楽しめます。
細かく刻んだり、ちぎったりすると香りがよく出ます。
フラワー(花・めしべ・蕾) |
抽出時間が長いと、香りが飛んで、苦味が出やすい部位です。
敏感な方は、ジャーマンカモミールなどの
花粉を多く含むハーブの取り扱いには気を付けて下さい。
種子 |
ホールで流通しているのが一般的です。
硬いので、砕いてから使うと抽出されやすくなります。
シードの香りを付けたい場合はパウダーを用いるのも良いです。
果実 |
果実と言っても、私達が良く知る甘いフルーツとは別物です。
甘い香りを持つものや、刺激的な辛味のものなど、風味は多種多様です。
樹皮 |
種類は多くはありませんが、特に代表的なのはシナモンで、
ドリンクやスイーツ、カレーなどの風味づけに
世界中で使われています。
乾いた樹皮特有の温かみのある香りが魅力的です。
ルート(根・根茎) |
地中から掘り出して、生のまま、または乾燥させて使います。
カッティングされている場合が多いです。
硬く、抽出されにくいため、抽出時間を長くするか、
煮出すのに向いています。