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オニオン

Onion(ハーブ事典)

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今や、世界中の料理の必需品となっているオニオン。
サラダなどで生のまま食べるのは勿論、
乾燥させて粉状にし、香辛料として使用することもあります。
 
 

オニオンの歴史

古代エジプトで栽培され、ピラミッドを築く労働者に
玉ねぎとにんにくを食べさせたという記録もあることから、
その時代から既に食用されていたようです。
ヨーロッパ一帯に広まったのは、16世紀からと言われています。
 
日本には、明治時代に北海道開拓使が導入しました。
昭和時代にようやく一般的に食べられるようになり、
現在では、日本全国で栽培され、
収穫量は、大根、キャベツに次いで第三位を誇ります。
 

 

スパイスの特徴

味と風味の特徴

味や香りの特徴
特有の刺激臭と辛味、若干の甘味がある
 

健康効果

「オニオン」は野菜の中で最も糖質が多く、
果糖、ブドウ糖、ショ糖がほぼ同量ずつ含まれます。
糖類はほとんどがエネルギー源として消費されます。
カリウム、亜鉛、リン、ビタミンB1、B2、Cなどを含みます。
 
オニオンの刺激成分である「硫化アリル」などのイオウ化合物は
非常に揮発性の高い成分で、
オニオンを切った時に涙が出るのはこの成分が原因です。
「硫化アリル」は、
ビタミンB₁を含む食材と一緒に調理することで、
ビタミンB₁効果を増強します。
 
また「硫化アリル」は加熱すると
非常に糖度の高い「プロピルメルカプタン」という物質に変化します。
玉ねぎを加熱すると甘くなるのはこのためです。
効能としては、
高血圧や糖尿病、疲労回復、精神安定、食欲増進に繋がります。
 
ただ、玉ねぎは生で食べる調理の方が
「硫化アリル」を効率良く摂取出来ます。
 

 
また、玉ねぎに含まれるフラボノイドの「ケルセチン」は、
動脈硬化を抑制したり、
血管が詰まる原因となる血栓の形成を抑えたりする作用があります。
更に最近の研究によって、
「ケルセチン」は、骨粗鬆症の予防効果や
脂質代謝改善に伴う肥満抑制効果が期待されています。
 
フラボノイドやタマネギを切るとツンと鼻にくる刺激臭の
「含硫アミノ酸」には抗酸化作用があり、
玉ねぎを多く食べている人は、
大腸がん、卵巣がん、胃がんなどのがんが少ないと言われています。
 
データ
 Data 
  • 学   名:Allium cepa
  • 和   名:玉ねぎ
  • 科   名:ヒガンバナ科
  • 使 用 部 位:葉、鱗茎
  • 原 産 地:アジア
 <主な成分> 硫化アリル、クエルセチン
 <主な作用> 抗酸化、抗血栓
 <注  意> 特に知られていない
 
 

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