meadowsweet(ハーブ事典)
ヨーロッパ、西アジア、モンゴルなどに分布する
毎年花を咲かせる多年草です。
湿った草地や小川のほとりなど、じめっとした場所に自生します。
メドゥスイートの名前は、草原を意味するmeadowと、
全草や根に含まれるアーモンドのような甘い香りによって
名付けられました。
花の優雅な様子から「草原の女王」とも呼ばれています。
花が美しいことから、ブーケに使われたり、
結婚式で新郎新婦にフラワーシャワーとして祝福に用いられました。
全草に芳香があり、ビールの香り付けや、
ストローイングハーブ(防虫・殺菌)として、
自然派の園芸家に人気があります。
根は染料となり、シルクは赤褐色から黒色に染まります。
19世紀には、鎮痛・解熱剤の「アスピリン」の原料となる
サリチル酸が蕾から抽出されました。
痛みや熱を取り除く効果があるため、
風邪の時にハーブティーにして飲むと良いでしょう。