からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

メドゥスイート

meadowsweet(ハーブ事典)

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ヨーロッパ、西アジア、モンゴルなどに分布する
毎年花を咲かせる多年草です。
湿った草地や小川のほとりなど、じめっとした場所に自生します。
 
メドゥスイートの名前は、草原を意味するmeadowと、
全草や根に含まれるアーモンドのような甘い香りによって
名付けられました。
花の優雅な様子から「草原の女王」とも呼ばれています。
花が美しいことから、ブーケに使われたり、
結婚式で新郎新婦にフラワーシャワーとして祝福に用いられました。
 
 
風味や香りの特徴
アーモンドのような甘い香り、
若干の苦味がある
 
 
全草に芳香があり、ビールの香り付けや、
ストローイングハーブ(防虫・殺菌)として、
自然派の園芸家に人気があります。
根は染料となり、シルクは赤褐色から黒色に染まります。
 
19世紀には、鎮痛・解熱剤の「アスピリン」の原料となる
サリチル酸が蕾から抽出されました。
痛みや熱を取り除く効果があるため、
風邪の時にハーブティーにして飲むと良いでしょう。
 
 メドゥスイートのデータ 
  • 学  名:Filipendula ulmaria
  • 別  名:クイーン・オブ・ザ・メドー、
         セイヨウナツユキソウ(西洋夏雪草)
  • 科  名:バラ科
  • 原産地 :ヨーロッパ 西アジア モンゴル
  • 使用部分:花、葉、茎、根
  • 利用法 :飲料用、薬用、食用、観賞用、
         香料用、防虫用
 <主な成分>
  サリチル酸、タンニン、粘液質、フラボノイド
 <主な作用> 鎮痛、収斂
 <注意事項>
  ・アスピリン、サリチル酸の服用中は避ける。
  ・子供は服用を避ける。