maca(ハーブ事典)
アンデスの海抜4000m以上の高地で栽培されている
アブラナ科の高地性植物です。
栽培の歴史は古く、2000年前のインカ時代から
重要な食物として栽培されてきました。
エネルギー源としての優秀さより、
インカの時代に戦士たちにマカを与え、
活力を増強させたと言われています。
原産地付近では専ら食用として利用され、
焼いたり蒸したり煮込んだり、
乾燥させた粉末は水や牛乳などと煮ておかゆにしたり、
その他発酵飲料「マカチャーチ」の原料としても利用されています。
アメリカに紹介されたのは1994年頃で、
滋養強壮、体力作りに利用されています。
日本には、平成10(1998)年に、
ペルーの物産として、
当時のフジモリ大統領によって紹介されました。
これまでは、
強壮剤としての利用が注目されていたのですが、
その後、幅広い効果が見つかって、
改めて注目されているハーブです。
マカには、豊富なビタミン、ミネラル、アミノ酸が含有され、
疲労回復、若返り、精力増強に効果を発揮します。
またマカにはホルモンバランスを整える作用があり、
女性特有の症状である
生理痛、生理不順、更年期障害などに有効です。
現在ペルーでは、性欲高進作用が男女共に認められるとして
妊娠促進又は不妊改善にも用いられています。