からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

ホースラディッシュ

horseradish

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「ホースラディッシュ」は、
東ヨーロッパ原産のアブラナ科の植物です。
ギリシャでは紀元前より使用され、
1世紀頃にはローマ帝国で
香辛料として使用されていたと言われています。
13世紀頃にはドイツでソースとして魚や肉料理に使用され、
その後、イギリスに伝わり急速に普及した様です。
西洋料理の世界では一般的に「レフォール」と呼ばれ、
ローストビーフには欠かせない薬味として知られています。
 
 
西洋わさびは種子が出来にくく、根で増殖します。
その繁殖力は強く、
日本は明治時代にヨーロッパから食料として導入しましたが、
北海道を中心に野生化しました。
 
風味や香りの特徴
爽やかな香り、ツンと鼻に抜ける辛味
 
 
日本のワサビと同じように鼻にツンとくる辛味があります。
その辛味成分はわさびやからしと同じ「シニグリン」です。
根茎をすりおろしたものは制菌作用があるため、
薬味として使われています。
また、鉄分も多いので貧血予防、食欲増進効果もあります。
葉には、消化促進や健胃薬、去痰効果があると言われています。
民間薬としては、利尿剤やリウマチの改善などを目的として
使用されてきました。
 
 
日本では、「西洋わさび」とか流通の際には「山ワサビ」、
その他には「わさび大根」とも呼ばれ、
政府の統計データではこの名称で記載されています。
 
「ホースラディッシュ」は、
一般的なワサビに比べて栽培が容易で収量性が高いことから
「粉わさび」や「チューブ入りわさび」の原料とされています。
商品の名称に「本ワサビ」と書かれていないもののほとんどは
この「ホースラディッシュ」が入っていると思っていいでしょう。
原材料に「西洋わさび」と書かれているものがそうです。
 
 ホースラディッシュのデータ 
  • 学  名:Armoracia rusticana
  • 和  名:セイヨウワサビ(西洋山葵)、
         ワサビダイコン  
  • 英  名:(英)horseradish (仏)raifort
  • 科  名:アブラナ科
  • 利用部位:根
  • 原 産 地 :フィンランド、東ヨーロッパ
 <注意事項>
  胃粘膜の炎症、腎障害がある場合や、
  4歳以下の小児には禁忌
 
 
<関連事項>