Hop(ハーブ事典)
ビールの苦味、香付けに利用されることでよく知られている
「ホップ」。
雌と雄、それぞれの株がありますが、
受精すると香りが弱まるため、雌株だけを栽培して使います。
中世の修道士で自然療法士であるヒルデガルトは、
1150年頃に記した有名な書物『自然学(フィジカ)』の中で
「ホップに関しては、その独特な苦さのお陰で、
飲料に加えると腐りにくくなり、
長時間保存が出来るようになる。」と記しています。
カルペパーは、血液をキレイにし、毒素を排出したり、
腎砂を体外へ出し、排尿を促すハーブとしました。
血液をキレイにすることで、
あらゆる皮膚トラブルを治すとしました。
アーユルヴェーダでは、神経鎮静剤として、
緊張や不安を和らげるとされています。
現在、「ホップ」の鎮静効果は大変評価され、
不眠対策に利用されています。
睡眠を誘導する為に
乾燥したホップを小さい袋に入れ枕元に置く「ハーブピロ―」は
古くから利用されています。
また「エストロゲン」のような成分が含まれているので、
月経前症候群(PMS)や更年期障害の緩和にも有効と
言われています。
近年、花粉症の症状を軽減する効果も発表されています。
上品なシトラス系の香りは
石鹸などの香料としても使用されています