heath
「ヒース」は酸性の土壌を好む植物で、北西ヨーロッパの原産です。
他の生物が生育しづらい荒涼とした土地でもよく育つため、
英名の「ヘザー」は「荒野」を意味し、
荒地に住む人々にとって、古くから暮らしに欠かせないハーブでした。
夏から秋にかけて、白や紫など釣鐘型の小さな花を咲かせて
荒野を埋め尽くします。
「ヒース」の花からは、独特の風味があるハチミツが採取されます。
花は染料に、木部は肥料にするなど、日常生活で幅広く活用されました。
健康効能
ディオスコリデスは、
ヘビに噛まれた時にはヒースを強くススメていました。
ローマ帝国時代のギリシャの医学者・ガレノスは、
ヒースは発汗を引き起こすと言っています。
ルネッサンス期においては、
イタリア人の医師で博物学者のマッティオリと
モンステラのベネディクト会修道士のドム・アレキサンドレは、
尿路結石を粉砕することが出来ると伝えています。
シミやそばかす、ニキビケアなど、
肌トラブルに幅広く使用出来るので、
どの年代の女性にとっても強い味方です。
アルブチン、フラボノイド、タンニンなどの成分の相乗効果により、
紫外線にさらされて疲弊してしまった肌に活力を与え、
色素沈着を防ぎ、シミの予防に効果があると言われています。