Soapwort(ハーブ事典)
まっすぐ伸びた茎に、艶やかで端正な葉をつけます。
夏にはその葉の先に、
甘い香りのする淡いピンク色の清楚な小花を咲かせます。
葉を指で揉むと石鹸の様にヌルヌルした液が出るので、
かつてヨーロッパでは洗剤として利用されてきたした。
名前もそれに由来しており、
和名では「サポニンソウ」と言います。
地下茎を伸ばして広がり、性質も強いので、
古く日本に入った一重咲きのものは、日本各地で野生化しています。
香りのいいカーネーションに似た、
クローブを思わせる上品な芳香があります。
葉、茎、根を煮出したものは、
生地を傷めずに、洗ったものを色鮮やかにすることから、
現在でも博物館で貴重な古い織物を洗浄する際に利用されています。