Mylobalan(ハーブ事典)
ミロバランは、インドからビルマにかけて森林に生育する
落葉中高木です。
「ミロバラン」は、
ブッダが成道後、激しい腹痛を患った際に、
その様子を見たインドラ神(帝釈天:たいしゃくてん)が
ミロバランの果実をブッダに与え、
ブッダの腹痛は即座に癒されたと述べられています。
ミロバランは、ア-ユルヴェーダで3大果実とされ、
「老化現象防止・無病の薬」 として用いられています。
日本には古い時代に伝わっており、
正倉院の種種薬帳には「呵梨勒(カリロク)」として
記載されています。
「訶梨勒」(かりろく)には
スッとしたニッキのような芳香があり、
香料として利用されています。
古来、その実(訶子)は諸病を治す薬として重宝されたことから、
魔除けとしてその実を袋に入れて柱に飾ったのが始まりと
言われています。
ミロバランの実には
タンニン、ケブリン酸が多く含まれています。
アーユルヴェーダでは、
果皮や果肉を腸の強壮剤として利用する他、
収斂作用があることから、
皮膚や粘膜の潰瘍に有効だと考えられています。
また、若返りの作用があり、
その種の油は若白髪に効くと言われています。
染料としても使われています。
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