Manuka(ハーブ事典)
原産地のニュージーランドでは、
国を代表する花と知られる「マヌカ」。
春の終わりから夏にかけて咲くマヌカの花は
梅に似た花をしており、大きさは1㎝程しかありません。
ただ、木一杯に花をつけるので、
初夏のマヌカの木は雪を被ったように真っ白になります。
この時期に西洋ミツバチが大忙しに飛び回り、
主に蜜源になります。
「マヌカ」という呼び方は現地のマオリ族が呼ぶ時の名前で、
マヌカの木自体も多くの薬用効果を持っていることから、
マオリ族はマヌカの木を利用し、
「聖なる癒やしの木」として大切にしています。
例えば風邪や胃腸を整える際に、
マヌカの葉を煮詰めてお茶のようにして飲み、
木の皮を煮た液は下痢止めに、樹液は咳止めや火傷、筋肉痛に
利用しました。
花から採取される蜂蜜の「マヌカハニー」は、
ビタミンやカルシウム、リンなどのミネラルを豊富に含む
健康食品です。
一般的な蜂蜜には余りない成分を含んでいることも、
「マヌカハニー」の特徴です。
抗菌作用の強いことから、
胃潰瘍、胃痛、ピロリ菌駆除などに効果があると言われています。
また殺菌力があることから、
口内炎や火傷、あかぎれなどにも利用されています。
抽出される精油は美肌にも良いとされ、
マッサージ用オイルや化粧品などに加工されています。
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