Kola nut(ハーブ事典)
「コーラナッツ」は、
主に西アフリカの熱帯雨林で自生または栽培されれている、
アオイ科コラ属の常緑樹コラノキの種子です。
その名の通り、コーラナッツは「飲料のコーラ」と深い関係があります。
1880年代に、ジョージア州の薬剤師ジョン・ペンバートン氏が、
「コーラナッツ」からの抽出したカフェイン、
その他香料、砂糖、炭酸水を使って発明した飲料こそが、
あのコカ・コーラです。
(現在のレシピにはコーラナッツ抽出物は含まれていません)
コーラナッツは栗の実ほどの大きさで、
生産国であるアフリカ現地の人々は、
コーラナッツを口に含み、
少しずつ噛み砕いて楽しむ嗜好品として用いられています。
また肉体労働時に水と一緒に食すると
空腹感や喉の渇きを抑えたり、
強壮剤、下痢止めとしての効用など
古くから生活の中で使用されてきました。
最近は、「クラフトコーラ」に欠かせない主原料として
注目されています。
「コーラナッツ」には、
興奮、覚醒作用がある「カフェイン」と「テオブロミン」という
植物アルカロイドを含んでいます。
コーラナッツに含まれている「カフェイン」は
コーヒー豆の倍近くあります。
また「アントニアニン」などのポリフェノールが含まれています。
これは、活性酸素を除去する働きがあります。
ダイエット食品、口臭抑制剤等にも研究が進められており
潜在的な需要に注目が集まっています。