Hawthorn(ハーブ事典)
「ホーソン」は、ヨーロッパや北アフリカの原産で、
地中海沿岸や北アメリカなど北半球に多く自生しています。
初夏に白い花をつけ、秋に赤い実を結ぶ低木です。
「ホーソン」は古くから神聖なハーブと見なされ、
宗教上の儀式にも用いられていました。
キリストの茨の冠は
ホーソンの枝で作られていたという逸話もあり、
古代ローマでは
ホーソンの冠には魔力があると信じられていました。
また古代ギリシャでは、
子孫繁栄のシンボルとして、
婚礼の際などに用いられていたと言います。
ホーソンは希望と幸せの象徴でした。
ホーソンは、強心作用があるハーブとして知られ、
心臓を始めとする循環器系に働きかけます。
心臓を取り巻く様々な症状に使用され、
心臓機能の低下や動悸、息切れ、
狭心症、動脈硬化症、血栓症に用いられます。
また、血圧を調整する働きを持ち、
高めの血圧や低めの血圧の両方に使用することが出来ます。
即効性は期待出来ませんが、
穏やかに作用し、安全性が高いハーブです。