Guarana(ハーブ事典)
「ガラナ」は、南米のブラジル・アマゾン川流域が原産地の植物です。
「ガラナ」という名前は、
南米に住むガラニス族が由来となっています。
ガラニス族は、乾燥させたガラナの種子を
食品や飲料、薬の原材料として使用してきました。
ガラニス族は、ガラナの果実を発酵させてその種子を取り出し、
粉にしてカカオまたはキャッサバデンプンとともに水で練り、
燻煙乾燥して塊にします。
これを必要に応じてすりおろして湯に溶かし、
砂糖で甘みをつけて飲料として利用しています。
これがチョコレート製造法の原型と言われています。
日本では、ガラナを配合したチョコレートが
強壮剤の一種として販売されていますが、
一般的には炭酸飲料であるガラナ飲料が知られています。
また近年では、ガムやタブレットに配合されたものが販売されています。
カフェインと豊富なタンニンを含むため、
疲労回復や滋養強壮目的で使われる他、
心臓病や片頭痛、下痢止めにも効果があると言われています。
ガラナには、コーヒーの3~5倍と
カフェインが豊富に含まれていますので、
利尿作用があるとされています。
またガラナに含まれるカフェインには、
脳を刺激して覚醒させ、集中力を高める働きがあると言われています。
更に、血液を送り出す心臓のポンプの威力を上昇させて
血流量を増やすため、体の隅々まで酸素やエネルギーが行き渡り、
疲労回復効果が期待出来ます。
ガラナには、カフェインに加えてカテキンが含まれています。
カテキンは神経細胞の死滅を防ぐ働きがあることが証明されています。
このため、ガラナを日常的に摂取することにより
アルツハイマー病を予防する働きがあると言われています。