バタフライピー/蝶豆(ハーブ事典・日本のハーブ)
「バタフライピー」は
東南アジアで美容に重用されてきたマメ科の植物です。
年間を通して咲くその青い花が蝶の形に似ていることから、
「バタフライピー」と呼ばれています。
インド伝統医学アーユルヴェーダでは、
精神安定や鎮静に用いられるハーブとして
何世紀にも渡って使用されてきました。
根には下剤としての作用や利尿作用があると言われています。
日本には江戸時代末期に渡来、
花が蝶に似ていることが名前(蝶豆)の由来です。
全国で栽培されていますが
寒さに弱く冬には枯れてしまうため、
本来は多年草ですが、日本では一年草として扱われています。
「バタフライピー」のカラフルなドリンクやスイーツが
台湾で話題となり、日本にも進出し、人気を集めるようになりました。
ダイエットや美容に効果が高い青いお茶として商品化されたり、
青森県のメーカーが青いジャムを商品化させた事も話題となりました。
- 学 名:Clitoria ternatea
- 別 名:バタフライピー、チョウマメ(蝶豆)、
アンチャン - 科 名:マメ科
- 原 産 地 :インド・東南アジア
- 使用部位:花・葉・根・豆
- 用 途:料理、お茶、美容 など
- 主な成分:デルフィニジン、クエルセチン、
ケンフェロール、ミリセチン - 主な効能:抗酸化、抗炎症、老化予防、生活習慣病予防
この鮮やかな青い花弁には、
抗酸化作用が高いポリフェノールの一種
「アントシアニン色素」が豊富に含まれ、
眼精疲労や老化を防ぐハーブとして注目されています。
また、タイでは
古くから黒髪を美しく保つ効果があると言われ、
熱湯で抽出した花のエキスを
コンディショナーのように使用する事によって、
抜け毛や白髪対策に効果的で健康的な毛髪が期待出来ます。
近年の研究で、フラボノイド成分が
関節炎や慢性関節リウマチの症状改善への可能性があるとして
期待されています。