からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

グリセリン

基材

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グリセリンはアルコールの一種で、
無色透明のやや粘性のある液体です。
植物や海藻などに多く含まれており、
私達の体内にも「中性脂肪」として存在しています。
 
水に溶けやすい性質を持っており、
甘味があることから
化粧品のみならず、医薬品や食品添加物など
幅広い用途で使用されています。
グリセリンは、薬局やドラッグストアで簡単に手に入ります。
 
 
グリセリンには大きく分けて2種類あり、
「植物性グリセリン」と「合成グリセリン」に分けられます。
 
「植物性グリセリン」は、
主にパーム油やヤシ油を分解して精製する方法で
作られています。
化粧品で使用されているグリセリンは
「植物性グリセリン」が主流です。
 
「合成グリセリン」は、
石油化学原料を利用して作られています。
「合成」「石油」と聞くと、
肌に良くないというイメージを持たれがちですが、
純度が高く、医薬品に多く使用されています。
 
 
化粧品成分としての「グリセリン」は下記を目的に配合されています。
  • 優れた吸湿性により肌の水分量をキープする
  • 乳液やクリーム特有の粘性をキープする
  • 質感を調整することで化粧品のテクスチャーを滑らかにする
  • 温感をもたらす
 
「グリセリン」は「ヒアルロン酸」と相性が良く、
「水分を掴む」グリセリンの働きと
「水分を抱え込む」ヒアルロン酸の働きによって、
保湿力を発揮します。
 
 
 
「グリセリン」の安全性について気になる人は多いと思いますが、
JETOC(社)日本化学物質安全・情報センターによると
「グリセリンが皮膚に刺激を及ぼす可能性は低い」とされており、
皮膚に対する危険性はほとんどないことが分かります。
 
また、メーカー独自の研究でも、
ごく稀に軽度な皮膚刺激が見受けられるものの、
共通して「皮膚刺激なし」と結論づけられています。
その安全性から、食品添加物として使用されることも多いのです。