からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

植物の部位の働きと精油の特徴

精油(エッセンシャルオイル)

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植物が精油を蓄える部位は、
果皮、果実、花、葉・茎、樹液(樹脂)、
木の幹、根、種子と多岐に渡ります。
 
部位と香りのタイプは、
厳密にはイコールではなく、
ゼラニウムの様に「葉」から抽出しても、
香りは「フローラル系」のものもあります。
とは言え、「抽出部位」を知ることは、
「香り」を選ぶ時の目安になります。
 

果皮・果実

果皮や果実は、栄養を蓄え、種子を守って育てる部位です。
種を発芽しやすい場所に運んでもらうため、
果皮から香りを放ち、生物を誘います。
果皮や果実の精油は、消化機能を高め、
心を明るく元気にさせます。
 

「花」は、虫を誘って受粉を促し、
子孫を残すための種子を作る部位です。
生殖器系に働きかけてホルモンの分泌を促したり、美容にも効果があるものが多いです。
愛情と幸福感も高めます。
花から採れる多くの精油は、華やかな香りが
します。
 

葉・茎

光合成で植物に必要な栄養分を作り、
酸素を作り出し、水分を蒸発させて温度調節を
行う「葉」は、植物の「呼吸器」です。
根から吸った水分や養分、葉で作られた養分を運ぶ茎は、植物の「血管」です。
そのため、葉や茎から抽出された精油は、
呼吸器や血管系に作用して循環を促し、
心身を整えてくれます。
 
葉から採れる精油は、スッキリとシャープな
香りが特徴です。
リフレッシュ作用、抗菌作用などがあると
言われています。
 

樹液(樹脂)

「樹液(樹脂)」は幹から滲み出た樹液が
固まったもので、植物が損傷を受けた部分を
補修をする、人間でいうところの「かさぶた」
を作るような役割があります。
このタイプの精油は、皮膚の傷や心の傷を癒してくれます。
 
どっしりとした重さがあり、深く心に染み入る精油です。
 

木の幹(木部)

根で吸収した水を枝葉に、葉で作られた有機物を根に運びます。
長い年月枝を支え、枯れないように栄養を蓄える働きもあります。
幹の精油は、体の中心を強壮・活性させ、
心身のコアを強めます。
 

根は、根毛から水分・養分を吸収し、
地上にある植物そのものをしっかり支える
部位です。
根の精油は、心身に大地との繋がりを感じさせ、どっしりと落ち着かせて、安定をもたらします。
 

種子

子孫繁栄のために植物が作り出すもので、
栄養を蓄積することが出来る他、
発芽せずに保存することも出来ます。
種子の精油の多くは生殖器系に働きかけ、
消化を促します。
 
 

<精油の選び方>

以下の点を確認し、確かな品質の精油を
使用しましょう。
1. 植物学名で品種の特定をしていること
2. 採油部位(花・葉・根・実など)が
 明記されていること
3. ロット番号が明記されていること
4. ロット番号ごとの国内分析の結果を
 誰にでも公開し、確かな品質の精油を
 提供していること
 ・国内分析で酸価・ケン化価・屈折率・
  比重・施光度を確認し、不純物や合成品
  の混入が無いことを確かめている。
 ・国内分析で農薬・酸化防止剤についても
  分析し、混入されていないことを
  確かめている。
5. 生育地、または蒸留地が明記されている
 こと
6. 蒸留年月日が明記されていること
7. 品質保証期間が明記されていること
8. HECT(ケモタイプ精油の略号)が記載
 されていること
 

「ケモタイプ」

同じ種類の植物でありながら、収穫した年や
山地の環境、日照時間などによって、
精油の構成成分に大きな差が生じること。
種は同じりますが、別の精油として扱われ
ます。