精油(エッセンシャルオイル)
部位と香りのタイプは厳密にはイコールではなく、
ゼラニウムの様に葉から抽出しても香りはフローラル系のものもあります。
とは言え、抽出部位を知ることは、香りを選ぶ時の目安になります。
花
虫を誘って受粉を促し、子孫を残すための種子を作る部位。
花から採れる多くの精油は、華やかな香りが特徴。
気持を楽しくさせたり、女性ホルモンのバランスが気になる時にも。
葉
光合成で植物に必要な栄養や酸素を作り出します。
また、昆虫から身を守るために香りを蓄えます。
葉から採れる精油は、スッキリとシャープな香りが特徴です。
リフレッシュ作用、抗菌作用などがあると言われています。
樹脂
樹脂は、幹からしみ出た樹液が固まったもの。
幹についた傷を保護し、菌などから守る働きがあります。
どっしりとした重さがあり、
心身を癒したい時に使うと、深く心に染み入る精油です。
全ての種類に「ケモタイプ」がある訳ではなく、
大抵のオイルはケモタイプの表示が要りません。
「ローズマリー」、「タイム」、「ニアウリ」などにケモタイプがあります。
- 例 -
ローズマリー
[学名:Rosmarinus Officinalis]
- ローズマリー・カンファー
[学名:Rosmarinus officinalis ct.Camphora]
スペイン原産で、カンファー成分が多い - ローズマリー・ベルベノン
[学名:Rosmarinus officinalis ct.Verbenone]
フランス産で、ベルベノン成分が多い - ローズマリー・シネオール
[学名:Rosmarinus officinalis ct.Cineole]
チュニジア産、シネオール成分が多い
<精油の選び方>
以下の点を確認し、確かな品質の精油を使用しましょう。
1. 植物学名で品種の特定をしていること
2. 採油部位(花・葉・根・実など)が明記されていること
3. ロット番号が明記されていること
4. ロット番号ごとの国内分析の結果を誰にでも公開し、
確かな品質の精油を提供していること
・国内分析で酸価・ケン化価・屈折率・比重・施光度を確認し、
不純物や合成品の混入が無いことを確かめている。
・国内分析で農薬・酸化防止剤についても分析し、
混入されていないことを確かめている。
5. 生育地、または蒸留地が明記されていること
6. 蒸留年月日が明記されていること
7. 品質保証期間が明記されていること
8. HECT(ケモタイプ精油の略号)が記載されていること