日本のハーブ
日当たりの良い土手に、
一風変わった紫色の花を付ける草が生えてきます。
名前の由来は、花穂の形が矢を入れる靭(うつぼ)に似ていることから
来ています。
生薬名は「夏枯草」(かごそう)と言いますが、
これは7月から8月頃になると
花穂だけが枯れたようになることからついた名前です。
日本薬局方には、
「本品はウツボグサの花穂である」と記載されています。
この生薬には消炎、利尿作用があり、膀胱炎や腎炎に用いられます。
また、喉の痛みや結膜炎には、
煎じ液でのうがいや洗顔が効果的だと言われています。
「セルフヒール」は西洋種です。
- 学 名:Prunella vulgaris
- 別 名:松傘草、虚無僧草、郭公花、郭公草
- 科 名:シソ科
- 使用部分:花穂
- 生 薬 名 :夏枯草(かごそう)
- 主な成分:ロズマリン酸、ウルソール酸、タンニン、
カロチノイド、トリテルペノイド、
カフェイン、ビタミンB1、C、K、カリウム - 主な作用:利尿、消炎、抗菌、収斂、強壮、
止血、血圧降下 - 注 意:胃弱な人は飲み過ぎに注意