日本のハーブ
Chinaでは「陽起草」(ようきそう)と呼ばれ、3000年以上前から栽培され、
日本では700年頃から栽培が始まり、
「みら」の呼び方で『古事記』や『万葉集』にも登場しています。
一般的には、緑色の「大葉ニラ」が知られているのですが、
「黄ニラ」「花ニラ」といった種類もあります。
「黄ニラ」はその名の通り、黄色いニラです。
普通のニラを日光を当てずに栽培したもので、
「にらもやし」とも呼ばれています。
見た目が美しく、食感は軟らかく、甘い味が特徴です。
「花ニラ」は、花茎と蕾を食べる品種です。
甘みがあり、歯触りの良さが特徴です。
仏教の世界では「ニンニク」や「ラッキョウ」などと共に
ニオイのきつい「五葷」(ゴクン)の一つとされてきました。
この香り成分はニンニクなどに含まれているのと同じ
硫黄化合物の一種「硫化アリル」です。
「硫化アリル」は、免疫力を高め、がんの予防にも効果がある他、
血行促進により、
冷え性や動脈効果、血栓の予防にも効果的とされています。
また、ビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮に役ちます。
また、β-カロテンやビタミンCが豊富に含まれいるので、
風邪予防や老化予防にも最適です。
強い抗酸化作用があるビタミンEも多く、
活性酸素を抑え体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあるので、
動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病の予防にも役立ちます。
種子は「韮子」(きょうし)と言われ、
強壮、頻尿、下痢などに使われています。
- 学 名:Allium tuberosum
- 別 名:キョウソウ、キョウハク、キョウサイ
- 科 名:ユリ科
- 原産地:東アジア
- 使用部位:茎葉、花、種子
- 用 途:料理、健康 など
<主な成分>
[種子]ニコチアノシドC、フコステロール配糖体
[全草]ジメチルスルフィド、ジアリルスルフィド、
アリルメチルスルフィド、フェノールエーテル
[種子]ニコチアノシドC、フコステロール配糖体
[全草]ジメチルスルフィド、ジアリルスルフィド、
アリルメチルスルフィド、フェノールエーテル
<主な作用>
[種子]抗酸化、血行促進、強壮
[全草]強壮、頻尿、下痢
[種子]抗酸化、血行促進、強壮
[全草]強壮、頻尿、下痢