からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

クチナシ(梔子)

日本のハーブ

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アカネ科クチナシ属の常緑低木で、東アジアに分布します。
日本では静岡以西、四国や九州の温暖な森に自生しています。
 
名の由来は、果実が熟した後も裂けないことから、
口が開かない、口がないとの意味だと言われています。
また細い種子のある果実を「梨」に、
くちばし状の咢を「くち」に見立てて、
「くちを備えた梨」と呼んだとの説もあります。
 

 
初夏に咲く花は最初白く、
やがて黄色くなって更に茶色に変色していきます。
花はジャスミンの様に強く甘い香りが特徴で、
香水の原料や乾燥させてティーの香りづけにも使われています。
 

 
飛鳥時代から、
果実は布の染色に使われ、
栗ご飯や栗きんとん、たくあんを明るい黄色に染める
着色料として用いられてきました。
幹の材質がツゲに似ていることから
別名「シャムツゲ」とも呼ばれ、
将棋の駒などの細工物の材料にもなっています。
 
  • 学   名:Gardenia jasminoides
  • 別   名:ガーデニア、シャムツゲ
  • 科   名:アカネ科
  • 使 用 部 位:果実、茎、葉
  • 香り・風味:上品な芳香、
          舌触りは滑らかで苦味と油分がある
  • 生 薬 名:山梔子(さんしし)
  • 主 な 成 分:ゲニポシド、ゲニピン、クロシン、
          リナロール、酢酸リナリル
  • 主 な 効 能:鎮静、解熱、利胆、精神安定、
          消炎、止血、打撲、整腸、緩下
 

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