日本のハーブ
金木犀(キンモクセイ)とは
庭木としてお馴染みの「金木犀」(キンモクセイ)。
甘くフルーティーな香りが漂うと
秋が来た!感じる方も多いでしょう。
別名には、「桂花」(ケイカ)「丹桂」(タンカ)、
「金桂」(キンカ)などと言います。
キンモクセイは、モクセイ科のChina原産の
常緑小高木です。
冬でも葉を落とさないので、
四季を通して緑が楽しむことが出来、
高さ4mに達し、幹は太く分枝し、
葉を密につけるため、庭木としての他、
公園や街路樹としても利用されています。
秋には、葉の付け根にオレンジ色の小さな花を
甘い香りを漂わせながら、密集して咲かせます。
特に夜間は、近くになくても香りが感じられるほどに強く香ります。
咲き始めは鮮やかなオレンジ色をしていますが、
金木犀の花の寿命は非常に短く、
徐々に色が薄くなり、開花してから3日程度すると散り始めてしまう、儚い花でもあります。
「木犀」という名前は、木の肌が淡灰褐色で、
樹皮の様子がが動物の犀(さい)の皮に似ていることに由来します。
キンモクセイの薬用部位は「花」です。
その金木犀の花を乾燥させたものは
「桂花」(けいか)と呼ばれ、
お酒やお茶、蜜煮にしたり、
料理の飾りにも使われています。
「桂花茶」(けいかちゃ)は、甘い香りが高く、
身体を温め、寒さを追い出す力があります。
身体が冷えて血流が悪くなることによる痛みや
生理痛の緩和、冷えのなどを改善してくれます。
痰や咳にも効果があるので、 晩秋の養生茶に
おススメです。
他にも、白ワインに漬けた「桂花陳酒」は、
楊貴妃が好んで飲んだと言われている秘酒で、
とても華やかで甘い匂いと風味を楽しめる
お酒です。
低血圧の改善、不眠症、健胃作用や口臭予防が
期待出来ると言われています。
精油に含まれる「リナロール」や「オイゲノール」
「ゲラニオール」といった成分には、
抗炎症、鎮静、リラックスなどの作用があります。
やや香りが薄い「ギンモクセイ」にも
同様の効果があるそうです。
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