日本のハーブ
庭木としてお馴染みの「金木犀」(キンモクセイ)。
甘くフルーティーな香りが漂うと秋が来た!感じる方も多いでしょう。
別名に、「桂花」(ケイカ)や「丹桂」(タンカ)、「金桂」(キンカ)
などがあります。
葉の付け根にオレンジ色の小さな花を密集して咲かせ、
咲き始めは鮮やかなオレンジ色をしていますが、
金木犀の花の寿命は非常に短く、
徐々に色が薄くなり、開花してから3日程度すると散り始めてしまう、
はかない花でもあります。
キンモクセイは、
China南部が原産で日本には江戸時代に伝わってきました。
本来は雌雄異株ですが、日本には雄株しか入ってこなかったため
日本にあるキンモクセイには種子がならないのが特徴です。
金木犀の花を乾燥させたものは「桂花」(ケイカ)と呼ばれ、
お酒やお茶、蜜煮にしたり、料理の飾りも使われています。
桂花茶には、身体を温め、寒さを追い出す力があります。
身体が冷えて血流が悪くなることのよる痛みや 生理痛の緩和、
冷えのなどを改善してくれます。
痰や咳にも効果があるので、 晩秋の養生茶におススメです。
また精油に含まれる
「リナロール」や「オイゲノール」「ゲラニオール」といった成分には、
抗炎症、鎮静、リラックスなどの作用があります。
やや香りが薄い「ギンモクセイ」にも同様の効果があるそうです。
- 学 名:Osmanthus fragrans var. aurantiacus
- 別 名:丹桂(たんけい)、オスマンサス
- 科 名:モクセイ科
- 利 用 部 位:花
- 用 途:お茶、クラフトなど
- 香り・風味:甘くフルーティーな香り
- 主 な 成 分:オスマン、パルミチン酸、
リナロール、オイゲノール、ゲラニオール - 主 な 作 用:健胃、鎮静、抗炎症
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![]() キンモクセイ茶 |