からだに優しいもの

とにかく、優しいものです。

ドクダミ(蕺草)

日本のハーブ

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「ゲンノショウコ(現の証拠)」、
「センブリ(千振、生薬名:当薬)」とともに、
日本全国で「三大民間薬草」として重用されてきました。
 
ドクダミ科ドクダミ属の多年草で、
北海道から九州まで
全国の草地や道端、日陰の湿地で見ることが出来ます。
 
梅雨に入ると真っ白な花が立つように咲きます。
この花が咲いた時期に茎や葉ごと摘み取って
乾燥させてから煎じて用いますが、
化膿性の腫物や外傷には
新鮮な葉を揉むか、火で炙って柔らかくして患部に当てます。
 
名前の語源は、
独特の臭気から毒を持つと考えられた
「毒溜め」(どくだめ)からと言う説と、
毒下しに使われてきた歴史から
「毒矯み」(どくたみ)からと言う説があります。
 

 
風味や香りの特徴
独特の臭気、コクと甘みがある
 
日本では「ドクダミ茶」として古くから利用されており、
ベトナムでは、生春巻きやサラダなど料理に欠かせない香草です。
ドクダミ特有の悪臭は
乾燥させることで消えますが、抗菌力は生に比べると弱くなります。
 
漢方では余り使われない「和薬」の代表的なもので、
化膿性の皮膚疾患の外用剤や浴剤として用いられています。
生薬名の「十薬」とは、
「十の効き目がある」という意味が由来になっており、
便秘、膀胱炎、解熱、解毒、抗菌、整腸、高血圧予防などの他、
湿疹、火傷、皮膚炎、吹き出物などに広く使われています。
 
 
  • 学  名:Houttuynia cordata
  • 生 薬 名 :ジュウヤク(十薬、花期の地上部)  
  • 科  名:ドクダミ科
  • 使用部位:地上部
  • 薬  効:利尿、緩下、解毒、高血圧予防、
         腫れ物の改善
 
 

おススメの使用法

 
・皮膚炎症に・・・「温湿布」をする

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ドクダミを濃いめに煮出した抽出液にタオルなどを浸し、
それを軽く絞って、不調を感じる部位に当てましょう。
食品用ラップや乾いたタオルを上から巻けば、熱は逃げにくいです。
 

関連事項

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どくだみ茶
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どくだみ湯