Herb cordial(ハーブ・スパイス料理)
「ハーブコーディアル」は、
元々はハーブをアルコールに漬けた飲み物でしたが、
千年を越える時を経て、ハーバリストが活躍する英国で、
ハーブや果物を原料としたノンアルコール飲料に形を変えて
飲み継がれています。
ハーブコーディアルとは
ハーブには、たくさんの種類があり、それぞれに効能があります。
そんなハーブを気軽に摂り入れることが出来るのが
「ハーブコーディアル」という、
欧州で古くから家庭で作られてきたシロップです。
ハーブの他にも、
季節の果物などをブレンドされることもあり、
ジュースのように飲むことが出来ることから、
お子様やハーブ独特の香りがちょっと苦手という方にも、
楽しめる飲み物です。
市販のものがたくさん売られていますので、
お好きなものを探してみて下さい。
ハーブの薬効成分を取りたい場合は、
着色料・香料・保存料などが使われていないものが
オススメです。
簡単に作ることが出来ますので、
お好きなハーブで作ってみてはいかがですか。
「ハーブコーディアル」の作り方
たっぷりの砂糖と少しの水で高糖度のシロップを作り、
そこにハーブの有効成分を抽出させたものです。
<材料> 約200ml分
- 水 :400ml
- ドライハーブ :約50g(フレッシュハーブは約100g)
- 甜菜糖 :200g(はちみつ、グラニュー糖などでもOK)
[※ 甘味分に甜菜糖をおススメしていますが、他の糖分でも構いません。] - レモン果汁 :2個分(クエン酸大さじ2と代用可)
[※ レモン果汁(またはクエン酸)は酸味と酸化防止の目的で入れます。]
- 密閉出来る保存用の瓶
<作り方>
1.鍋に水を入れ、沸騰したらハーブを入れます。
2.3分程煮込み、その後5~10分蒸らします。
3.ハーブをキレイに取り除きます。
4.砂糖を入れて、煮詰めます。
5.火を止める直前にレモン果汁を入れます。
6.煮沸消毒した瓶に移して、冷蔵庫で保存します。
<保存>
- 1ヶ月を目安に使い切りましょう。
「ハーブコーディアル」に使うハーブの例と効能
「ハーブコーディアル」は、
ハーブの種類によって風味や味、効能が異なります。
リフレッシュ
スペアミント、レモンバームなど
リラックス
ローズ、クランベリーなど
風邪予防
エルダーフラワーなど
身体を温める
ジンジャー、レモンバーベナなど
美容
ハイビスカス、ローズヒップなど
「ハーブコーディアル」の使用例
「ハーブコーディアル」の使い方はとにかくとても幅広いです。
お湯割り
お湯割りは冬に身体を温めてくれます。
体を温めるジンジャーや、
風邪に効くエルダーフラワーなどのコーディアルがおススメです。
水割り・炭酸割り
水や炭酸水で割ったコーディアルは、身体を冷ますのに最適です。
コーディアルを5~6倍に希釈して飲みます。
夏はミントやレモン系のハーブで作ったコーディアルを使うと
さっぱりします。
コーディアルをハーブティーに混ぜると
甘みと風味が加わりとても美味しくなります。
ハーブティーとコーディアル両方のハーブの効果も期待出来ます。
アルコールに混ぜて
リキュールのような形で、
ウォッカ、焼酎、ジン、ワインなどで割って飲んでも
美味しいです。あっという間にハーブのカクテルになります。
ミルク割り
意外にも牛乳との相性がいいです。
夏には冷やして、冬にはホットミルクに混ぜて飲むことが出来ます。
シロップとして
シロップとして使用する場合は、希釈しないでそのまま使用します。
ヨーグルトや果物にかけたり、
パンケーキ等のスイーツのシロップとしても使えます。
アイスにかけたり、かき氷のシロップにしても美味しいです。
料理に
コーディアルは料理の甘みと風味づけにも使用できます。
ケーキやゼリーといったスイーツの材料として混ぜたり、
ドレッシングやソースの材料として利用することが出来ます。