Patchouli(精油事典)
リフレッシュ効果大、オリエンタルな香り
パチュリは、インドネシアやフィリピンを原産とする、
シソ科の多年草です。
インドでは、10世紀頃に衣服の香り付けに使用されていました。
乾燥させたパチュリの葉を衣服に挟むことで、防虫剤にもなりました。
マレーシアでは、虫刺されの解毒剤として利用されてきた他、
風邪や頭痛、腹痛にも使われてきました。
日本では、「藿香」(かっこう)の名でお香作りの原料として
使われてきました。
香りの特徴
エキゾチックで土や墨汁を思わせる、
渋く落ち着いた香りです。
個性の強いため、好き嫌いがハッキリ分かれるのですが、
時間とともに熟成して、
やがてローズにも似た芳醇な香りを醸し出すまでに
なるそうです。
ヨーロッパでは、男性に好まれる香りとして
男性用の香水や化粧品に多く使われています。
他の香りを長持ちさせる「保留剤」としても使われます。
香りが強いので少量から使用して下さい。
精油の働き
「パチュリ」の香りには、
抗うつ作用や鎮静作用があるため、
不安やストレスを和らげてくれます。
緊張から解き放たれて、一息入れるようなイメージです。
静脈やリンパの流れを促す作用もあるので、
リラクゼーションに向いています。
心を安定させ、官能的な喜びや、
創造的な表現活動を促すとも言われてます。
体を温めると同時に消炎作用もあり、
疲労回復、下痢、便秘、消化不良や食欲抑制効果、
更年期障害、PMS(月経前症候群)もあると言われています。
炎症を鎮め、痒みや湿疹を和らげる働きがあります。
インドでは虫除けとして広く用いられています。
かつてヨーロッパに輸出された高価な織物やショールに、
防虫剤として使われ、
この香りがインド産の証しになったそうです。